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君 ページ6
太宰sibe
後日中也の職務室に行ってみた。
「やっほー中也！」
「ﾁｯ太宰か何だ？」
何時もと変わらずに憎み口を吐く中也。
何時もと違うのは……
「あれ中也そのブレスレット……」
「此れか？机の中にあって。何か凄げェ大事な物だった気がしてな。」
其れは私が買ったブレスレットだった。
大事な物かぁ……
にしても着けて呉れてるとは。
かくいう私も着けてるけど。
「ﾎﾞｿｯ忘れちゃてるのか……」
「ン？何だ？其れに手前もネックレス着けてんじゃあねェか。偶然だな。」
「偶然ねェ。」
少し悲しい心と痛い心とを抑え込みヘラッと笑う。
「じゃあ“またね”」
「嗚呼、またな。」
まァまたな。って返して呉れる辺りの優しさやら素直さは変わらないな。
そう思いながらも梶井君の処へ行く。
「やァ梶井君！───の薬を作っておくれ!!!」
「此れは太宰殿。承知致しました！此の梶井が必ずや作りましょう!!!」
……中也が女体化したのはまた別の噺。
───────今日も双つの
白と黒
基、
アンデシンとブルーアンバーが
輝き合う。
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作者名：ayano | 作成日時：2022年4月28日 23時
