第17話 ページ17
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「あぁ?誰やねんお前。」
ヒーローのごとく現れたのは、
「…お前、女子高生にそんなことしていいと思ってんの?」
A「紫耀…、なんでここに」
紫耀だった。
「お前…俺はな、いまAちゃんと話しとんねん。お前は関係…イデデデデデ!!!」
紫耀は私の腕を掴んでいた手を離して巻き上げた。
平野「金輪際、コイツに近づくな。」
「くそっ、覚えてろ!」
平野「アホ。忘れるわすぐ。」
紫耀はおっさんが走り去ったのを見ると、目線を私に移した。
平野「名前、なんで知ってたのあのおっさん。」
援交してたから。とは言いづらく躊躇っていると、紫耀は優しく私の肩を包んだ。
平野「…なんでも俺に話してええんよ。」
A「…ひ、引かない?」
「引かへんよ。」、その言葉に何故か涙が溢れてきて、嗚咽が止まらなかった。
A「ふぅっ…しょ、う……」
平野「…俺が、いるから。」
紫耀はただただ黙って泣き止むのを待ってくれた。
紫耀の優しいところが好き。昔からそうだった。
でも、一瞬だけ、重岡の顔が浮かんだのは私には分からなかった。
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A「はぁぁ…っ、泣いちゃった、」
私が泣き止んだら、紫耀は抱きついている私を引き剥がすこともなく優しく微笑んでいた。
平野「あっ!服びちょびちょなんやけど!」
A「ふふふ、ごめんね」
平野「すげぇ棒読みじゃん」
辺りはもう夕暮れで、オレンジ色に染まっていた。
A「紫耀、公園行こ。」
平野「いいよ。」
隣には紫耀が歩いてる。…やっぱりそこでも重岡が思い浮かんじゃって。でもあの可愛らしい女の子のことも思い出してしまう。
…本当にあの子、誰なんだろう。
平野「…A?」
いけないいけない。遠くの世界に言ってしまうところだった。
紫耀の声で我に返って笑顔を作った。
紫耀「A。」
A「な………に…?」
呼び止められて、振り返ろうとすると、視界が紫耀の首元で遮られた。私今、紫耀に抱き締められてる。
紫耀「俺、Aの事が好きだ…っ」
A「紫耀…」
平野「俺じゃ、だめ?」
だめって…紫耀は一体何と比べてるの?
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神重智毅 - 短時間でさささっと読みましたが、とても面白かったです。もっとしげか夢主がわがままを言うのかなと思いましたが、しげがめちゃめちゃかっこよかったので満足しました。今更ですが、完結おめでとうございます。これからも作品の更新頑張ってください。 (2018年12月26日 23時) (レス) id: d5677e8133 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぴ - 完結おめでとうございます!!!!しげめちゃくちゃかっこよすぎでした!!!次回も頑張ってください!!! (2018年9月11日 16時) (レス) id: 25321f2147 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - 完結おめでとうございます!!嗚呼Sなしげが最高すぎましたねはい!!やりすぎじゃないですよ〜ほどよいドS(意味不)しかも次回作!京本くんでやってくださるんですか!作者さんと同じくJrではSixTONESにハマってて京本くんが特に好きなんですよ…同じですね! (2018年9月10日 16時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
かえぽんず!赤桃寄りの虹色ジャス民 - いえいえ!わざわざ説明ありがとうございます!頑張ってください! (2018年5月7日 18時) (レス) id: ec0a1b1619 (このIDを非表示/違反報告)
中間たぴおか(プロフ) - かえぽんず!赤桃寄りの虹色ジャス民さん» かえぽんず!様コメントありがとうございます!面白いですとのお褒めのコメント、ありがたく頂戴させていただきます...(*´ω`*)皆様に喜んでいただけるような小説作りをしていきたいと思います!これからもよろしくお願いします!!(*´▽`*)(*´▽`*) (2018年5月7日 6時) (レス) id: c04fe5852b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中間たぴおか | 作成日時:2018年5月2日 1時