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あれからプレゼント・マイクの授業を受け、二限三限と終えて時刻はお昼。
相も変わらず勝己達と共に食堂へ向かい、食券機の前で指を迷わせている今現在。
｢期間限定ってこれー？｣
｢んー？…そう！それ！美味そうじゃね？｣
どうやら私が休学中に見つけた期間限定メニューを食べて欲しいらしく、1番左上の黄色の背景に赤文字と派手に配色されたボタンを指さす。
『中華ずくめ！デラックスなんちゃらかんちゃら』…なんて最後まで読むのが億劫に感じる程の長い名前のメニュー。
まあ中華は好きだし、デラックスってことはそれなりに量があるのだろう。頼まない理由は特に無い。
｢じゃあこれにするー｣
｢あ、じゃあ俺にもちょっと頂戴よ｣
私の頭に顎を乗せながらそう言う範太。
｢いいけど、範太もこれにすれば？｣と言えば、若干引き気味に｢いや、全部は食えねえわ｣なんて言って別でチャーハンを頼んでいた。
｢あ！緋龍それにすんの？俺にもちょーだいっ｣
｢俺にもちょっとくれ！｣
｢ええ…？これそんなに量あんの…？｣
続けて両肩に重みを感じたと思えば、電気と鋭児郎も同じように分けてくれとせびられた。
どうやら本当に1人で食べる量では無いらしい。
｢嬢ちゃんこれ1人で食べるのかい？｣
｢ううんー、皆で分けます｣
｢それが良いよ、とてつもない量だからね｣
食堂のおばちゃんもこう言う始末である。
そうしていつもより長めにご飯が出てくるのを待ち、差し出されたお皿の大きさといい量といい、それはまあ凄かった。
持っていくのも大変なぐらいで、皆でトレーを分けて席まで運ぶ。
｢やっば…｣
｢だろ？でも緋龍好きそうだと思って｣
｢俺らも一緒に食べるしがんばろーぜー｣
｢いただきます！！｣
鋭児郎に続き私も手を合わせ、一先ずエビチリに手を口に運んだ。
まあ勿論のこと凄く美味しいわけで、止まることなく箸を動かし続ける。
___…さて。
皆もお気付きだろうか。
そう、冒頭で
｢…で？勝己はどこ行ったの？｣
｢｢｢っ…！？｣｣｣
先程からやけに私に密着し、視界を遮ろうとしているのはバレバレだからな？
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作者名：HamA | 作成日時：2021年10月9日 7時
