Ｍｉｒｒｏｒｂｏｒｄｅｒ２ (ページ4)

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話ページ4

―バスの中。

「で、話って？」
私とチェルは、バスという乗り物の後ろから２番目の二人席に座っていた。
「うん。今年の球技大会のルールは、カオルが決めるべきだと僕は思うよ。」
「へ？」
急に言われたことに変な声を出す私。
「で、でも。私、実はいうとボール鬼自体知らないの…。」
「え！？知らない！？本当(マジ)？」
「本当(まじ)です。」
私は苦笑、チェルは溜息。
「でもまぁ、言葉からして分かるよね？」
「まぁ、ボールを使った鬼ごっこっていうのが分かるけど…。」
まぁ、それなりにインターネットというもので調べたのだ。
「そこまでする必要ある？」
「あ、声に出してた？」
出していたらしい。チェルは、クスクスと笑っている。
「そんなに笑わないでよ！！」
「いや、カオルが一生懸命、パソコンを使っていると考えると、笑えてきて…クスクス。」
チェルはまだ笑っているが話を進める。
「まぁ、調べてきたのならルールとか簡単に決めることは出来るよね…(クス)」
うわああ！！なんや、今日のチェルが一番ウザいっ！！
「今日のチェル、一段とウザいね。」
「そう？普通の〝ライ・リリー＝チェル〟だけど？」
と、チェルはいつものニコニコ顔に戻る。
「はは(もはや苦笑)。でもルール…私が決めてもいいのかな？」
「いいよ。ヨナは何も口出しできないと思うし。」
ん？どういうことだ？
「ねぇ、チェ－－」
「あっ。学校の近くのバス停がそろそろだから降りるよ。」
と、チェルは〝次、止まります〟ボタンを押した。
まぁ、いいか。後でヨナに聞こう。