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106) ページ6
「そんな顔すんなってぇ・・・笑」
そう言って困った顔をして笑う崇裕
『・・・うん。ごめんね・・・笑』
私は無理矢理笑顔を作って、彼を見た
崇裕は私の頭を優しく撫でて、その手がそのまま頬に降りてくる
「・・A」
反対の手が私の腰に回されて、私を引き寄せる
そのまま優しく唇が重なって
何故だか涙が出そうになった
「・・・大丈夫。また会えるから・・・
電話するし、会いに行く。
せやから・・・な？
笑って？」
崇裕の言葉が、私の不安な気持ちを少し和らげてくれた
『・・・うん。ありがとう。』
今度は無理矢理じゃない・・
本当の笑顔で崇裕を見た
＿＿＿＿＿＿＿＿パタンッ
「また後でな？」
と笑った崇裕の顔が
閉まるドアの隙間から見えた
後で会えるのに
もう寂しい
って思ってる自分が可笑しくて・・・
いつの間にかこんなに崇裕のこと好きになってたと思うと可笑しくて・・・
気持ちを切り替える為に大きく深呼吸をしてマンションを後にした＿＿＿＿
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作者名：紫音 | 作成日時：2022年6月23日 14時
