冷たい手-3-【紫】 (ページ5)

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「なぁ。・・・やっぱ今日行くのやめへん？笑」

「もー！Aとずっと家におりたいー！」

って駄々をこねる・・崇裕///

私も本当は行きたくない・・このままずっと一緒にいたい・・・

という言葉をグッと飲み込んで＿＿＿

何とか崇裕を説得して出かける準備をする

「実花ちゃんと待ち合わせしてるんやろ？」

『うん。駅で実花と待ち合わせしてる。
合流してお店向かうね？

崇裕は？』

んー、俺は望ん家まで車で迎えに行ってから店行くな？
着いてお店の人に“佐藤です”って言うたら案内してくれると思うから先入ってて？」

『・・・佐藤？』

「フッ、一応偽名。

芸能人っぽいやろ～？笑」

『ふふっ。

どうしよ、崇裕来る前に他のメンバーさんと一緒になったら・・』

「大丈夫やで。

みんな優しい奴ばっかやから。」

『うん。笑

・・じゃぁ私先に行くね？』

「ん。・・気ぃつけてな？」

『うん。・・・・じゃぁ、また後で。』

「・・・ん。」

この二人だけの空間から離れるのが何だか名残惜しくて

玄関へ向かう一歩がなかなか踏み出せなくて

こんな思い初めてで・・・

崇裕を見て苦笑いをする＿＿＿＿