冷たい手-3-【紫】 (ページ12)

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望「＿＿＿＿お待たせぇ！！」

バタンと大きな音をたてて扉が開くとそこには満面の笑みで立つ望くんの姿と
その後ろに困った笑顔で立つ彼の姿が目に入った

彼の姿を見た瞬間、ホッと安心して体の力が抜けるのがわかった

望「あ、Aちゃん、実花ちゃん！久しぶりやなぁ。

もー聞いてや！濱ちゃんが道間違えるから遅れてん。」

「望が近道あるから！って言うたからやろ。笑」

望「いや、あれは！＿＿＿

照「まぁまぁ、
崇裕たち来るの待っててまだ飲み物頼んでないんやから、とりあえず座ろか？笑」

照「じゃぁ改めまして！・・

あ、崇裕が言ったほうがええか。」

「え？俺？笑」

照「Aちゃんを俺たちに紹介する会でもあるんやから。笑」

『え、///』

「あ、そやな。笑

あー、えー、今お付き合いしてますAさんです。
まぁーせやな。
みんなにも知ってておいて欲しいというか・・大事な人なんで。

メンバーのみんなには迷惑かけないように、仕事も今以上に頑張っていくんで！

引き続き、そのー・・よろしくお願いします！

えー・・・乾杯！笑」

「「「「「あははは！カンパーイ！」」」」

望「まとまってへんかったなぁ。笑」

淳「濱ちゃんにしては噛まずによう言えたほうちゃう？笑」

実花「濱ちゃん。Aを泣かせたら私が許さないからね！」

照「実花ちゃん、目がマジなのよ。笑」

神「これはプレッシャーやなぁ。笑」

みんなが笑いながら話す中、
私だけが数秒前で止まったままの感覚で＿＿

“大事な人”

その言葉がエコーのように耳に響いて離れない

私のことをそう言って紹介してくれた彼の少し恥ずかしそうな笑顔を見て

さらに涙が出そうになった