冷たい手-1-【紫】 (ページ44)

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□望side

『ありがとう。』って俺を見るAちゃんはまだどこか引っかかってるようやけど・・・
少し笑顔になって安心した。
やって、朝、目めっちゃ腫れてたし・・
泣いたんや。って思うと無性に腹立った。

一人で泣くなや・・って＿＿

ほんま濱ちゃんアホやな・・・

まぁ俺がいらんこと言ったから、
濱ちゃんも混乱してるんやと思うけど・・

俺とAちゃんがええ感じ。って・・・ほんまアホなんか。

濱ちゃんは自分で気づいてないかもしれへんけど、きっとAちゃんのこと気になってて・・
Aちゃんも濱ちゃんのことが好きで・・

はぁ・・

お互い両想いやん。
俺の入る隙なんて一ミリもないやん。笑

それやのに俺は、濱ちゃんには本気で行くって言うて、
Aちゃんには告白もできんと相談役になる言うて話聞いてるだけで・・

ははっ。

・・・俺が一番臆病者ってことか。笑

ほんとは俺がAちゃんを笑顔にしたい＿＿＿

でもAちゃんは濱ちゃんが好きで、
Aちゃんは、濱ちゃんが実花ちゃんを好きと思って踏み込めへん。

濱ちゃんもAちゃんのこと気になってるけど
俺がAちゃんに本気でいく言うたからそれ以上踏み込めへんのやと思う。

Aちゃんも、濱ちゃんも優しすぎんねん。笑

相手のこととか他のやつのこととか考えんと我儘でもええから
素直に自分の気持ち伝えたらええのに・・・

そしたらこんなに俺が苦しまんでもええのに・・笑

さっさと付き合ってしまえ・・

ほんま。

優しさは時に凶器やで・・・