冷たい手-1-【紫】 (ページ30)

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望「・・・Aちゃんは、俺たちのこと、知ってんすか？」

目の前に座る望くんが唐突に聞いてくる。

『え・・・？何を・・？』

望「・・・ま、知ってても知ってます！なんて言わんか。笑」

嫌味のような言い方に実花が声を上げようとしたが私はそれを制した。

『あの、何のことかわからないのですが、望くんの気分を害したようならごめんなさい。

・・・私はまだまだ知らないことばかりだし・・皆さんのことも会ったばかりなのでわかりません。
でもよかったら・・ぜひ皆さんのこと・・教えてほしいと思っています。

・・・あの・・よろしく、お願いします。笑』

望くんが言いたいことがなんなのか、私の答えが合ってるのかはわからないけど
このままの雰囲気も嫌なので最後は少し笑って望くんの顔を伺った。

望「＿＿＿っっ！

・・・・・ごめん。嫌な言い方して・・・
Aちゃんは別に何も悪くないのに。」

照「そやで望。
Aちゃんごめんなぁ。望も悪気があってあんな言い方したわけちゃうねん。
許したってくれん？」

『あ、いえ許すも何も・・

・・あ、じゃぁひとつ。
知らない私に教えてもらってもいいですか？笑』

照「ん？なになに？笑なんでも教える！笑」

『えっと・・・・

濱田さんって下の名前って、なんて読むんですか？笑』

照「そんなこと？！笑」

「っ！そんなことは失礼やろ！笑
え？教えてへんかった？てかラインにも書いてるやん！」

『あ、ごめんなさい。読めなくて・・・笑』

照「ハハハハハッッ！！笑
まぁ確かに読めんよな！笑
さ、それでは濱田さんに答えていただきましょう！」

「そんな大々的に発表することちゃうからぁ！笑」

望「ええからタカヒロ、はよ言って。」

「お前が先言うてるやんっ！！」

照「しゅーーーりょぉーーー！！！笑」

アハハハッ！！！＿＿＿＿＿

沖縄初日の夜はみんなの笑い声がヴィラに響いた＿＿