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｢どレが一番 強イ ？｣
｢ホークス避難誘導を！Aはホークスから絶対に離れるな！｣
｢了解！緋龍さん！…っ！？｣
｢っ…！｣
…クソ、破片が脚にっ！
割れた大きめの硝子破片が脚にささり、思う様に動けない。
取り敢えず破片を抜き取り、傷口を捕縛布の端を切り巻き付け止血する。
｢緋龍さんっ！大丈夫！？｣
｢平気です！それよりビルがっ…！｣
ビルの近くで暴れる脳無のせいで、真っ二つになったビルが徐々に滑り落ちていく。
このままではビル内の人が危ないと、捕縛布に手をかけ少し先にある隣の高層ビルの屋上にある貯水タンクに巻き付ける。
私を庇いながらではホークスの邪魔になるっ…！
｢ホークス！！私は隣のビルに避難します！気にせずビル内の人の救助を！！！｣
｢っ…！分かった！そこで待機してて！｣
私が割れた窓から飛び降りたと同時に、周囲に散ったホークスの剛翼。
固くしなやかな赤い羽は、被害範囲の全ての人をビル内から連れ出し、地上へと運んで行く。
私は着地による脚への反動に耐えながら、避難完了と言ったホークスの言葉に安堵の息を漏らす。
…それより、マズいな。
｢こんな時にっ…！｣
突然の激しい動きによるものなのか、さっきまでとは比にならない程身体が重くなり、体温が上昇していくのを感じる。
頭が働かない、視界が歪み始めている。
上空で脳無と戦うエンデヴァーとホークスを見て、私も力にならなければと立とうとするが、あまりの怠さに直ぐに膝を着く。
その時、脳無の体内から突然白い脳無が大量に分裂され、あらゆる所に飛ばされていく。
勿論、私のいるビルの屋上にも一体飛んできたわけで、これはマズすぎると力を振り絞り刀を握る。
｢今しんどいんだよクソがっ…！｣
｢キェェエエエェエエエエッ！！！｣
残る力で刀を振るい、何とか目の前の脳無は倒せたのの、この後どうする。また
色々な情報で頭が混乱する中、黒い脳無に目とお腹を攻撃され、意識を失い落下していくエンデヴァーが視界に入った。
…嘘でしょ。
｢エンデヴァーっ！！！！！！！！！｣
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作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
