391. ページ41
.
｢お前はっ…一人で何やってるのかと思えばっ…！｣
｢だから！！今日は休むって言ったじゃん！！｣
｢ま、まあまあ。落ち着け？二人とも。ほら、エリちゃんビビってるから｣
｢クソっ…監視不足だったっ…！｣としょう兄の呟きが聞こえ、ほらみろこうなるから言いたくなかったんだ！とやけくそに叫ぶ。
然し、どうしてそんな事したんだという質問が無く、助かったと心の中で安堵の息をついた。
｢もうしないから、ちゃんと調整するよ。ほら、捕縛布も刀もにも持ってない、体一つよ｣
｢んでエリちゃんと遊ぶってことか？｣
｢そーゆー事！だから大丈夫もう怒んないでしょう兄！！｣
もう話す事は無いと、｢はい！もうこの話終わり！終了！｣と無理矢理終止符をうった。
エリに騒いでゴメンと謝り、未だ何か言いたそうなしょう兄をギロリと睨む。
｢…なによ｣
｢っ…。その顔…燈華さんそっくりだな…｣
どうやらしょう兄はこの顔に弱いらしい。
これからどんどん活用していこうと思う。
なんてろくでもないことを考えていれば、前方かれ聞こえる｢ごちそう様でした｣という声。
｢お、食べ終わった？遊ぶ？私と遊んじゃう？｣
｢うんっ！｣
｢何する？筋トレ？｣
｢おい、全然休む気ないだろ｣
冗談だよ。
嫌、ほぼ無意識に出たけどさ。
｢筋トレ…？｣
｢冗談だよエリ。…あ、外で遊ばない？私面白い事思いついちゃった｣
｢面白いこと？？｣
｢大丈夫なのか？危ない事はするなよ｣
何故そんなに心配そうな目を向けられているのだろうか。
エリを巻き込んで危険な事なんてするわけないだろう。
…嫌、もしかして危ないのか？
｢エリ抱えて空飛ぼうと思ったんだけど…ダメ？｣
｢駄目だ｣
｢ええ…。低空飛行なら良くない？｣
｢空飛べるのっ…！？｣
｢ほら、エリも飛びたがってる｣
｢…二メートル以上地面から離れないならいいよ｣
｢おっしゃ！！｣とガッツポーズを決め、エリの食器の乗ったトレーを手に席を立つ。
そうと決まれば早速行くぞ、遊び尽くしてやる。
｢遊ぶぞ〜エリ〜！｣
｢おーっ！｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
