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｢っていうか、授業は？ついにサボりだしたか？｣
｢ちっげェよバカ。昼休みだ｣
あれ、そうなの。
とスマホを確認すれば、時刻は既に十二時を過ぎていた。
あれ〜、私が寮で浴びた朝日ってもしかしてただの日差し？？？？
｢まだ朝早いと思ったんだけどなあ｣
｢どうせ昼前に起きてダラダラしてたんだろ｣
｢その自覚が無いところが怖いんだよね、助けて勝己｣
｢知らんわ。メシは、食ったんか｣
食べてなーいと間延びした返事をすれば、どうやらこれから食堂に行くところだったらしく久し振りにお邪魔する事にした。
制服着てないけど大丈夫かなと思ったが、途中ですれ違ったオールマイトにおっけいを貰ったのでこのまま向かおう。
｢うわ〜、久しぶり過ぎて泣きそ〜｣
｢さっさと選べや｣
｢ええ、勝己と同じでいいよ。激辛麻婆豆腐でしょ？｣
食券機の前にいる勝己にそう言ってお金を渡すも何故か受け取ってくれず、無言で自分のお金をいれ私の分の券も買ってくれた。
｢…先輩、奢りっすか｣
｢貸しだ｣
｢ふふっ、とか言ってただの奢りなんでしょ？ありがと勝己大好き｣
なんて巫山戯てみれば片手で両頬を捕まれ握り潰されそうになった、怖い。
まあなんやかんや私の分のトレーも持ってそのまま席に運んでくれるのだから本当に優しい男だ。
｢ありがと〜｣
｢…ン｣
長机を挟むのではなく隣通しに座るのは、私が休学になる前からの私達の癖だ。
理由を問われれば、何となくとしか言い様がない。
｢あれっ！？緋龍じゃん！！｣
｢エッ、マジじゃん！俺らも入れて！｣
｢コスだと浮くなー｣
上から鋭児郎、電気、範太。
口をモグモグ動かしながら久し振りと言えば、どうやら口の端から溢れ出たのか｢汚ねェッ！｣と勝己が口を拭ってくれた。
｢あっはは！相変わらず仲良いな〜｣
｢爆豪と緋龍が食堂で激辛麻婆豆腐を食べてる様子がまた見れるとは…｣
｢緋龍、食堂で飯食っていいなら昼飯の時だけ来いよ｣
｢それはなーんか申し訳ないのよなー…｣
先ず授業に参加していないし。
休学の身だし。
｢お昼ご飯だけ食べに来るとかただの食い意地はってる奴じゃない？？｣
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作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
