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｢緋龍さん、何処へ行かれるのですか｣
｢へ？…あ、ごめんなさい。エンデヴァーのお家にお邪魔してから学校に戻ります｣
｢帰りは私が学校まで送る。君達はここ迄でいい｣
｢然し…｣
駅に到着し、炎司おじさんと共に轟家へ向かう途中。
明らかに学校方面では無いと警察が察したのか、突然後ろから声をかけられた。
理由を説明し、帰りはNO.1ヒーローが付き添うと言っても何故か納得しない警察。
それは別に彼等が悪いのでは無く、毎回毎回厄介事に巻き込まれる私のせいである。
｢…炎司おじさん、ごめんなさい｣
｢謝ることでは無い｣
一先ず轟家までは護衛をしてもらうという事で納得してもらい、面倒臭い状況になってしまって申し訳ないと謝罪をした。
確かに、私は個性が完全に使える訳では無いし、エンデヴァーも病み上がり。
それは心配にもなるかと、警察の方々にも非常に申し訳なくなった。
なんて一人で自己嫌悪に陥っていれば、見えた立派な御屋敷、轟家。
｢よし、着いたぞ__｣
｢…A？｣
｢…？…へっ、しょう兄！｣
敷居を跨ごうとした時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえ振り返れば、そこにはしょう兄がいた。
なんでと思ったが、恐らく此処には焦凍もいる。
生徒のみでの外出が禁止されている雄英の現状を考えれば、しょう兄は付き添いだと直ぐに察した。
｢なんで此処にいるんだ？｣
｢炎司お…エンデヴァーが夕飯私も一緒にどうかって｣
｢そうか。…エンデヴァー、無事で良かったです。Aの事よろしくお願いします｣
｢ああ。イレイザーヘッド、お前は上がっていかないのか｣
｢俺は遠慮しておきます｣
私も出来れば遠慮したい。
だって絶対気まずいし、絶対夏雄兄さん怒るし、焦凍はただ黙ってご飯食べてるだけだもん。
もう予想出来る。
｢しょう兄｣
｢…ん？｣
｢私も遠慮したいんだk___｢行くぞA！！｣…はい｣
｢…頑張れ｣
地獄の轟家へ、いざ出陣。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
