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｢あっ！ほらほら！二人とも始まりますよ！｣
No.10のリューキュウの名前が呼ばれ始めたのを聞き、二人にそう言えば大人しく椅子に座ってくれた。
今まで、ビルボードチャートのステージにヒーローが登壇する事は無かったのだが、今回のこのビルボードチャート、例年とは意味が少し異なる。
『平和の象徴』の損失。
それは日本に、そして世界に大きな打撃を与えた。
敵や、最近注目度が上がってきた『異能解放戦線』の信者による悪質な犯罪行為。
オールマイト引退後、犯罪率は右肩上がりなのだ。
｢もう3ヶ月か…。｣
ヒーロー公安委員会の会長の挨拶を聞き、もう神野事件から3ヶ月も経ったのかと時の流れる速さに驚く。
そんな事を考えながら、改めてオールマイトみたいなヒーローになろうと目標を掲げた時、ヒーローへのインタビューが始まった。
リューキュウから始まり、No.4のエッジショットのファンへの感謝を述べたインタビューの途中、ホークスが会話に割って入った。
｢それ聞いて誰が喜びます？ステインぐらい？｣
｢…ホークス、本当にやばい人ね。｣
ホークスの言葉に会場が静まり返った中、彼はMCからマイクを奪い、自慢の赤い剛翼を散らしながら空を飛ぶ。
まあそれからペラペラと割と正論すぎて文句を言えない事を喋り、｢俺は以上です。｣なんてエンデヴァーにマイクを渡すのだから彼は本当に性格が悪い。
…あれの次はキツすぎるだろ。
｢…後で怒られますよ、ホークス。｣
マイクを奪い取りホークスを睨みつけるエンデヴァーを見て、ご愁傷様と手を合わせた。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
