351. ページ1
.
『あれ？知らない？ビルボードチャート。』
｢…知ってますよ。｣
私が聞きたいのはそんな事では無く、何故私が一緒に行くのかという事だ。
大体、あんなマスコミやらなんやらでごった返す人混みの中に私は行けない。
私が連合に狙われている上に、今は無個性だと言う事を、この人は知っているのだろうか。
｢…ホークス、私今。｣
『知ってるよ、大変だったね。でも回復するようで良かった。だから一緒に行こうよ。』
｢…いや、どういう流れで。｣
っていうか、何処まで知ってるんだこの人。
募る疑問を口にすれば、｢見聞が広いんだ。｣の一言で済まされた。見聞が広いで済む情報量なのか？
その後、｢学校が許可してくれるはずありません。｣と言えば、驚きの返事が返ってきた。
『それがなんと、雄英の許可は貰ってるんだよね〜。』
｢…え？嘘でしょう。｣
『嘘じゃないよ。多分話があるt｢A、ちょっといいか？｣…お、その声はイレイザーヘッドかな。タイミング良いね。』
｢…しょう兄。ホークスが変な事言ってる。｣
｢はあ…。連絡するの速すぎだろ…。｣
ホークスの言う通り、実にいいタイミングでしょう兄に話しかけられ、説明してくれと目で訴える。
電話の向こうから、『まあ、速すぎる男って呼ばれてるので。』なんて嘲笑を混じえた声が聞こえてくるが今は無視させていただきます。
｢…あー、取り敢えず。彼なりの励ましというか、まあそんな感じらしい。｣
｢…確かに、生で見れるのは嬉しいけどさ。｣
あの胡散臭いホークスと一緒かと思うとっていうか、あの人普通にランクインしてるからステージ上がるだろ私一人じゃんか。
｢…危なくない？｣
『俺のサイドキックに一緒に居てもらうから大丈夫だよ！』
｢…だそうだ。ビルボードチャートの会場なんてプロヒーローが山程いる。加えてホークス事務所のサイドキックの護衛、ホークスがステージ上から見える場所の座席確保。校長も休学生活でストレスも溜まっているだろうから行ってもいいんじゃないか、だってさ。｣
…そこまで、してくれるのか。
流石に断れない雰囲気だ。というか、普通にビルボードチャートを会場で見れるのは嬉しさの極みだ。
｢…行こうかな。｣
『そうこなくっちゃね。』
ちょっとデクには言えないな…。と思いながら、ホークスのお誘いに応じた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HamA | 作成日時：2020年10月12日 15時
