chocolate...2【黄】 (ページ9)

今日:274 hit、昨日:517 hit、合計:142,087 hit

sweet...56 ページ9

、
、
、
、
【Hikaru side...】

「これお土産です。
　と、言っても私の店で作ってる焼き菓子です。

　お口に合えばいいんですが、、、」

父「ありがとうございます。
　気を使わせてしまってすみません。」

「いえいえ、大したものじゃなく申し訳ないです。」

なんて
手土産を渡すA。

父「でもその若さで東京で自分のお店出すとか
　すごいですね！」

母「ほんと立派なこと。」

「いえいえ、周りの人に支えられながら
　なんとかやってます。」

プレゼントも花束も渡して
喜んでくれた両親。

そこからというものの、
俺の存在も忘れて
話が盛り上がる３人。

昼ごはんも食べることに。

「あ、お母さん！
　私もお手伝いします！」

母「そんな！お客様なんだから、
　気にしないで！」

「いえ！お手伝いさせてください。」

母「そお？じゃぁ、、、」

なんて2人でキッチンに並んで
楽しそうに準備してる姿。

あー、なんか幸せだな。

用意されたご飯を食べながらも
話は尽きなくて、、、

話題はAの両親の話に。

『それは、、、』

「照、大丈夫。

　私の両親は離婚してまして、
　母親は15年ほど前に亡くなりました。
　父親は、、、今どこで何をしてるのかも分かりません。」

父「そうだったのか、、、

　すみません。そんなこと聞いてしまって、、、」

「いえ、だから
　照さんとご両親みたいな素敵な関係
　すごく憧れます。羨ましいです。」

なんて笑うA。

そんなAに胸が熱くなるのを感じた。
両親も俺とおんなじ様に感じただろう。

その後も、楽しい時間は過ぎていった。

母「夕飯も食べていけばいいのに。」

なんて帰ってほしくなさそうな母親。

父「今度はぜひ泊まりで来てくださいね！」

なんてAの手を握っていう父親。

すっかりAのことを気に入った様子の親。

まぁ俺が選んだAだから
当たり前だけど。

「はい！ぜひ！
　まだまだ話し足りないので！笑
　また来ます！」

『じゃ、またね。』

「お邪魔しました。」

見えなくなるまで
手を振ってるA。

「あー楽しかった！
　連れてきてくれてありがとう。」

『こちらこそ、2人とも楽しそうだった。
　ありがとう。』

「また来たい！また連れてきてね！」

俺の家族とこんな風に楽しそうにして
大切にしてくれるA。

ますます、好きになった。

俺の彼女はほんと最高だ。