chocolate...2【黄】 (ページ33)

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【Hikaru Side...】

それから
仕事もすごく順調で

去年、残念ながら出られなかった紅白も
今年は無事に出ることができて、

その後のカウントダウンも無事に終わった。

カウントダウン終わり、
速攻Aの家へ向かう。

店の前に着いて連絡すると
すぐに迎え入れてくれた。

『照、お疲れ様。
　あけましておめでとう。』

「あけましておめでとう。A。」

さっそく階段を登って
Aの部屋へ。

部屋に入ってすぐにAを引き寄せて
ぎゅーと力いっぱい抱きしめた。

嬉しそうにニッコリ笑うA。

もうその笑顔が可愛すぎてたまらない。

朝からの仕事の疲れなんて、

この大好きな香りに包まれて
Aの笑顔を見ればすぐに吹き飛ぶ。

『ふふふっ、今年もよろしくね。照。』

「今年もいっぱいよろしくお願いします。」

どちらからともなく、
引き寄せられるようにキスをする。

「あ、今年初キス
　さっそくいただきました。笑」

『おめでとう、ございます？笑』

2人で笑い合った。

ソファに座って、
当たり前の様にくっついて

俺はAの頬を触って

Aは俺に体を預ける。

Aとのこの時間が
どんなひと時より楽しくて嬉しくて

幸せを感じる。

『紅白すごく良かったよ。
　なんか私まで感動しちゃった。』

「ありがとう。」

『カウントダウンもライカちゃんと見たよ。
　２人で大興奮で年越ししちゃった。笑』

「そうなんだ。笑
　楽しかったなら良かった。
　あれ？ライカちゃんは？」

『年越ししてすぐ、
　彼氏が迎えに来て行っちゃったよ。
　初詣行くみたい。』

「なるほど。
　…俺らも初詣行く？」

『いいよ。無理しなくて。
　今日は朝から仕事だったからお疲れでしょ？』

「無理はしてないけど…」

『いいの！
　私は照と２人でこうしてる方がいい。』

そう言ってAは
俺の腰に腕を回して
ぼふっと胸に顔を埋めてくる。

すっぽり収まるA。
小さくて可愛くて愛おしい。

ほんとたまらない。

『照もお疲れだろうから、
　今日は早く寝よう。』

「…分かった。
　明日、一緒に埼玉帰ろ。」

『私も一緒にいいの？』

「もちろん。もう親にも言ってあるし。」

『ありがとー！
　楽しみだな。』

一緒にベッドに入ると
すぐに眠りについていた。

Aといると、いつもより
寝つきがいいのはどうしてだろう。