sweet...79 ページ32
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まさか自分が芸能人と
むしろ今まさに世間を賑わせている
スーパーアイドルと
恋愛をするだなんて
思ってもみなかった。
そりゃぁ自分だって
少女漫画の様な
キラキラした恋愛に
憧れてる時もあった。
純粋で無垢で
なんて無知だったんだろう。
自分の親を見ていたら
そんなキラキラした憧れも
儚く散った。
結婚ってなんのためにあるの？
恋ってなんのためにするの？
愛って本当にあるの？
そう思ってしまっていたから
ショコラティエになる
という夢を理由に
恋愛から逃げていたんだと思う。
でも、
照と出会って
全てが変わった。
照の笑顔を見るだけで
心が暖かくなる。
ほっとする。
いつかお母さんと
チョコレートを食べた時みたいに。
「A」
って照が私の名前を呼ぶだけで
胸の奥がきゅーっと苦しくなる。
好きで好きで
たまらなくなる。
あー、そっか。
これが「愛」なんだね。
朝、目が覚めて
目の前に大好きな照の寝顔。
寝息を立てて眠ってる。
見ているだけで、
「好き」「愛おしい」と言う感情が
ぶわっと、押し寄せてくる。
逞しいその体は
何も纏っていない。
引き締まった綺麗な体に
思わず触れたくなって
起こさないようにスーっと撫でた。
でも触れるだけじゃ
何か足りなくて
今度はぎゅっと抱きついて
その体にくちびるを這わせた。
ちゅっ、ちゅっ、
とひとつひとつ照の体に
キスを落としていく。
そのキス、ひとつひとつに
「好き」「大好き」という思いを込めて。
「ん、」
と小さく声を出して
ゆっくり目を覚ました愛おしい照。
「…ん？
んふふふ、なに？どした？」
寝起きの掠れた声。
『…好き、大好き』
「うん。ふふっ。
知ってる。」
『大好き。ほんと大好き。』
そう言ってまたさっきみたいに
照の全身にキスする。
「もー朝から可愛すぎ。
…俺も、大好きだよ。」
『…ちゃんと伝わってる？』
「うん。
今、全身にAからの愛を感じてます。」
『ふふふっ
でもまだ伝えたりないの。
ほんとに好きなの。大好き。』
「…ねぇー。可愛すぎじゃん。
そんなこと言ったら俺だって。」
そう言って照の上に跨ってた私の体を
ぐるっと反転させて、
今度は照に覆い被される。
『きゃっ！ちょっとー！』
「今度は俺の番。
全身で俺からの愛。受け取って。」
『ふふふっ、大好きだよ。照。』
「俺も。愛してる。A。」
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作者名：Aym:) | 作成日時：2022年5月20日 22時
