sweet...69 ページ22
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【Hikaru side...】
「子供みたいなこと言ってごめんね。
でも、どうしても病院は、、、」
頑なに病院には行きたがらないA。
『分かった。
じゃぁ、薬だけでも飲もう。
どこにある？』
「うん。あの棚の２番目の引き出し。
そこに薬も体温計もあるはず。」
言われた通りに取り出して、
体温を測ってる間に
水を取りに行く。
『起き上がれる？』
「、、、キツイかも、、、」
俺はAを支えて起き上がらせて
薬を飲ませた。
それだけの動作なのにかなり
キツそうなA。
体温計がなって確認すると、
38.8度。
『やっぱり熱高い。
ごめん。全部俺のせい。
変われるなら、変わりたい。』
「照のせいじゃないから。
もう謝らないで。
こうやって診てくれてるだけで
私は幸せだよ？」
キツイはずなのに
俺に心配させまいと
笑顔を作るA。
Aのこういうところが
ほんとに優しくて好き。
俺を一切責めようともしない。
優しくて可愛くて
大好きな彼女。
ほんとに好き。大好き。
でも、こういう時くらい
ワガママ言ってくれても
いいのに、、、
『キツイでしょ？
俺、朝までここにいるから、もう寝な。』
「照、大丈夫？」
『いやいや、Aが病人なんだから
俺の心配はしなくていいの。』
「でも、」
『早く寝な。目閉じて。』
「、、、分かった。」
手を握って、
もう片方の手で頭をそっと撫でると
嬉しそうに微笑んで、
すぐ眠りについたA。
Aの可愛いくて愛おしい寝顔を見ていたら、
ふと、アイツの言葉を思い出した。
「仕事かなんだかしんねーけど、
こいつより大事な用ってなんだよ。」
この仕事をしてる以上、
仕事優先になってしまうのは
どうしようもないことで、
Aはそれを理解してくれてる。
でもそんなこと、
ハジメってやつからしたら
関係ないし、
理解できないだろう。
何より大切なはずのA。
を優先できない、俺。
その結果がこれ。
Aに辛い思いをさせてしまった。
『最低だな、、、』
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作者名：Aym:) | 作成日時：2022年5月20日 22時
