chocolate...2【黄】 (ページ16)

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sweet...63 ページ16

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『まだいたんだ。』

元「予約の人遅くて、
　それから明日の仕込みとかしてて、、、

　てか！お前！髪濡れてんじゃん！
　震えてるし、、、
　しかも、手も鼻も耳も真っ赤だし！」

『雪降ってきて、傘無くて、、、』

元「え、、、てか、それ、、、」

『うん、、、会えなかった。
　ケーキ、渡さなかった、、、』

元「は？

　、、、ったく！
　タオル持ってくる。」

元はタオルを持ってきてくれて、
ガシガシと頭を拭いてくれた。

いつか照も、こんな風に
拭いてくれたっけ、、、

『待ち合わせ場所で３時間待ってたけど、
　照、来なかった。
　バカだよね、、、私。』

元「連絡は？」

『してみたけど、、、』

そういうとため息をついて、
どこかへ行ってしまった元。

ため息つきたいのはこっちだよ。

元「ん、ホットチョコレート。」

『え、、、あ、ありがとう。』

元「風邪引いたらどうすんだよ。
　しっかり風呂浸かってあったまってから
　すぐ布団な。」

『ん、、、ありがとね。元。』

元の淹れてくれたホットチョコレートは
すごくあったかくて、

でもビターテイストだから
甘すぎなくて、
むしろちょっと苦かった。

ホットチョコレートのおかげで
ちょっとあったかくなったけど、
それでもなかなか震えが止まらない。

くしゅん！

元「はぁ、、、
　もう鍵閉めて俺帰るから、
　お前早く風呂入れ。」

『うん、、、』

なんて話してたら

スマホがなった。

『、、、』

元「、、、彼氏？
　でれば？」

『うん、、、

　もしもし。』

照「ごめん！！
　連絡遅くなった！！

　共演者の人と、スタッフさんに
　飯誘われて、すぐ帰るつもりが
　長引いちゃって、、、
　スマホ充電切れるしで、、、

　ほんとごめん！！」

飯誘われて、、、って、、、
断れなかったの？
なんで分かった時点で連絡くれなかったの？

なんて言ったら
照を困らせるよね、、、

『そうだったんだ、、、
　無事で何よりです。』

照「ほんとごめんね。
　明日こそ、大丈夫だから！
　明日の仕事終わりでもい？」

『明日かぁ、、、』

さすがにケーキ、明日の夜までは
持たないよな、、、

なんて考えてたら

チッ。って舌打ちが横から聞こえて

「ちょっと貸せ。」

『ちょ！ちょっと！ハジメ！』

ハジメにスマホを奪われた。

「お前、何考えてんの？」