chocolate...【黄】 (ページ50)

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照を連れて階段をのぼり
2階の居住スペースへ案内する。

「へーこうなってんだ。
　入っていいの？」

『うん、もちろん。
　散らかってるけど、どうぞ。』

照を入れるのはもちろん、
他の異性を入れたことなんてもちろんない。

『誰か人入れるの、はじめてかも。』

「え？マジ？
　俺がはじめて？」

『うん！照が第１号です！笑』

「え、それは何か嬉しい！」

『ふふふっ、お茶淹れるね。
　ソファ座ってて？』

そう言ったけど、座ろうとしない照。

不思議に思ってると
キッチンに立つ私の後ろに周り
ハグしてきた。

『ひ、照？///』

「ん、せっかく久々に会えたのに
　ちょっとでもくっついてたい。」

か、か、可愛すぎる///

「ダメ？」なんて顔を覗き込んでくる。

『ダメ、じゃないです///』

「ふふふっ、
　さっき自分から抱きついてきたくせに
　今は顔真っ赤じゃん。」

『だ、だって、照、
　可愛すぎるんだもん。』

「Aのほうが可愛いよ。」

そう言ってアゴを掴んで
キスしてきた。

あー、もう顔が熱くてたまらない。

でも、幸せ。

「お湯、沸いたよ？笑」

『うん///』

紅茶を入れて、ソファに一緒に座る。

『あ、そうだ、ショコラもあるよ。
　食べる？』

「食べたい！」

冷蔵庫から取り出したら
嬉しそうに食べる照。

「んー！うまっ！
　マジでプチボナールのチョコ
　食べたくてしょうがなかった！」

『ふふふっ嬉しい。
　照がうちの店の１番のファンだよ。』

「当たり前じゃん！」

あっという間になくなるチョコ。

「あー、幸せ。ありがとう。」

ほんと幸せそうに食べるから
こっちまで幸せになるよ。

『こちらこそ会いに来てくれて、ありがとう。』

「ほんとに恋しかった。
　A。のチョコ。笑」

『ちょっとー！チョコだけ！？』

「ふふふっ嘘嘘。
　Aも！会いたかったよ。」

『Aも！って、私ついで？笑

　ひどーい！』

怒ったように腕をポンポン軽く叩くと、
その腕を掴んで優しく引き寄せる照。

「はははっ！冗談じゃん？
　
　会いたかったよ。A。」

抱きしめて耳元でそう呟いた。

『ねぇ/// 耳元は反則///』

「A、耳弱いよね。
　耳まで真っ赤でほんと可愛い。」

いつもの様に大きい手で
頭をぐっと包み込んで

甘いキスをする。

『ふっ、照のキス甘いね。』

「もっともっと甘くないと足りない。笑」