chocolate...【黄】 (ページ22)

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sweet...19 ページ22

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そのまま車に乗って
照が予約してくれたお店へ。

連れてきてくれたのは
おしゃれで高級そうなレストラン。

え、私こんなカジュアルな格好で
来ちゃったけど大丈夫？

なんて思ったけど、
照が私の腕をひいて
こっちって言って

店の奥の奥の方へと歩いて行く。

常連みたいで
店の人みんな、照の顔を見て頭を下げてる。

やっぱり照、
芸能人なんだなって思い知らされた。

案内されたのは
完全な個室で、テーブルと
高級そうな革張りの2人掛けソファがひとつだけ。

そのソファにどかっと座った照。

『え、、、』

「ん？隣、座って。」

まさかの隣？
いや、さっき海でも隣座ってたけど、
さっきより全然距離近いし、、、

戸惑ってる私を他所に
なに食べよっかな、、、なんて
呑気にメニュー見てる照。

さっきからずっとドキドキしっぱなしの
私の心臓。

こんな近くで隣なんかに座ったら、、、
心臓もつかな。

動揺を必死に隠して、
隣に座った。

こっち見て嬉しそうにニコニコしてる照。

胸のドキドキが大音量で
私の中に響いていて
照に聞こえてしまっていないか考えたら

余計にドキドキしてしまった。

照のおすすめの料理とドリンクを
注文して、くるのを待つ。

やっぱりこんな素敵な店
彼女とのデートとかで使ってたのかな、、、

なんて考えたら悲しくなってきた。

「ねぇ、A聞いてる？」

『あ、ごめんごめん。
　聞いてなかった。笑』

「もー、他ごと考えてないで
　俺とのデートに集中してよ。」

なんてまた可愛くてたまらない
あの拗ねた顔をする。

俺とのデートに集中してよって、、、

その一言にまたドキドキ。

運ばれてきた美味しい料理を食べながら
またお互いのことを話す。

「A、嫌いな食べ物とかは？」

『ない！
　あ、でもキウイアレルギーで
　キウイだけは食べれないかな。

　照は？』

「俺はアレルギーとかはないけど、

　らっきょはマジで無理。

　あとはきゅうりとかウリ系と
　ネギも苦手。」

『えー美味しいのに。』

距離は近いけど、
隣に座ってるから
顔を見ないで話せるから
意外と緊張しなくていいかも

なんて思ってたら

照にふいにあごを掴まれて
ぐっとひっぱられた。

「、、、ねぇ、
　ここついてる。」

そお言って私の唇についた
何かを照の指がぬぐった。

『っ！！』

またはじまった、胸の鼓動。

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。