bitter...10 ページ37
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照ごめん。会いたい。
貧血がひどくて仕事にならなくて、
座って事務の仕事をしてたら
照からそんな連絡がきた。
ごめん。って謝るのは私の方だよ。
Aごめんね。私も会いたい。
A今日照の家行ってもいいかな?
照ありがとう。
鍵で中入ってて。
思ったよりすぐに来た返事。
さっそく店を閉めることにした。
元「お前今日こそちゃんと寝ろよ。
じゃぁお疲れ。」
『うん。ありがとう。お疲れ様』
明日の準備も終わらせてさっそく家を出た。
誰かに付けられたりしてないか、
スーパーとか寄りつつ
細心の注意を払って照の家へ。
さっそく中へ入ると
こないだより少しだけ散らかってる部屋に
照の忙しさが図り取れて
なぜか申し訳ない気持ちになった。
きっと疲れてるであろう照のために、
ささっと食べられるものを適当に作りながら
帰りを待った。
ー
照今から帰ります。
って連絡が来てて程なくして
玄関の開く音がして慌てて向かう。
「ただいま。」
『おかえり。』
お互い何も言わずに自然と抱きしめ合う。
あれ?照ちょっと痩せた…?
照「ねぇ、Aちょっと痩せたでしょ?」
『…照だって痩せたよ?』
照「俺はちゃんと食べてるし、鍛えてるから大丈夫。
でもAは食べれてないんでしょ?」
なんも言えなくて思わず黙ってしまったら、
照「ごめん。俺があんな態度取ったからだね。」
って謝られた。
『ううん!違うの!
私の方こそほんとごめん。
照嫌がるって分かってたのに断れなかった。』
照「ごめん。
俺も大人気なかった。」
『ごめんなさい。』
照「ほんとごめん。」
お互い玄関で頭下げあってて、
なんだかそれがおかしくて笑ったら
照も笑ってた。
照「ふふっ、とりあえず、中入ろっか。」
『そうだね。』
リビングについてソファに座って
改めてお互いの顔を見た。
照「…ねぇ、クマすごい。
眠れなかった?」
『あー、恥ずかしい。』
あんま見られたくなくて俯こうとした顔を
照は両手で包み込んで
親指でそっと目の下を撫でる。
照「ほんとごめんね…」
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作者名:Aym:) | 作成日時:2022年10月25日 14時