chocolate...3【黄】 (ページ35)

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bitter...8 ページ35

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今日は朝から雨が強く降り続いてる。

こんな日はお客さんの数も極端に減る。

だから、どうしても、
考える時間ができてしまう。

あの後、照には改めて謝罪の連絡をいれた。

返事は…

照もういいよ。

ってそれだけだった。

照は本当に優しい人だ。

そんな彼をあんな風に傷つけて、
あんな風に怒らせた。

『ほんと何をやってるんだろ…』

もう許してもらえないかもしれない。
もう会ってもらえないかもしれない。

照のことを傷つけたんだから、
自業自得だ。

嫌われたくなくて、
嫌われないように必死だったはずなのに、

結局違うことで傷つけて嫌わられた。

恋愛って難しいね。

みんなどうやって仕事と恋愛を両立させてるんだろう。

不器用で一つのことしかできないのは
昔からの分かってたことなのに、

両方欲張ったのが間違いだったかな…

あんな感じになっても
ハジメは変わらず接してくれてるし、
仕事もしっかりやってくれてる。

元「A、これ終わったから
　あとよろしく。」

『あ、うん…ありがと…』

勝手に気まずくしてるのは私だけ。

ほんとダメダメだ。

元「お前、また目のクマ酷くなってんぞ…」

『嘘？そんなに？』

元「…もう今日はいいから帰って寝とけよ。」

『いや、大丈夫。』

正直、あの人が出てくると知ってから
あんまり寝れてない。

いつ出てくるのか知らないけど、
ここの場所は知らないはずだから
会いにくることはないだろうけど…

目を瞑るとあの人の顔が出てきて吐き気がして、
全然眠れない。

そのせいで
ご飯もあんまり受け付けなくて食べれてない。

だから元があの日連れ出してくれて、
息抜きにもなったし、
誰かに話すことでちょっと心も楽になった。

だけど、

次はそのせいで照を傷つけてしまった。

『はぁ…』

また頭の中がぐるぐるしてきた…

元「っおい！」

元の声が聞こえたけど、
目の前がぐるぐるしてて
どこに元がいるのか分からない。

『あ、れ？』

元「貧血だろ…座っとけ。」

『ご、ごめん…』

…ほんと私ってダメダメだ。