chocolate...3【黄】 (ページ24)

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sweet...120 ページ24

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今日も相変わらずの
なんも変わらない営業日。

オープンして
午前中はなかなかバタバタする。

昼過ぎになってちょっと一息ついて、

午後からはまた次の日の準備に明け暮れる。

いつもと変わらないなんともない毎日。

なんも変わり映えのない毎日。

でも、芸能人である彼は、

今日1日どんな時間を過ごしているんだろう…

きっと私には想像付かないほど、
毎日忙しなく
キラキラした毎日を過ごしているんだろうな…

照は映画の撮影とミュージカルの稽古とかで
すごく忙しいみたいで
また会えない日々が続いていた。

もう会えないことも慣れてきたなぁ…

なんて物思いにふけてたら
バイトのライカちゃんに呼ばれた。

ラ「店長ー！
　まーたあの車停ってますよー！」

『んー？あーあの黒い車ねー。
　朝から思ってた。』

元「ほんとお前呑気だな。」

もうあの車が停まっていることも当たり前になってきた。

前までは３日置きくらいだったのが
最近ではほぼ毎日。

定休日にも停まってる。

元「…アラタさんに相談してみるか。」

『えー？そこまでする？
　まぁ弁護士の知り合いとかたくさんいるだろうけど…

　今のところなんもされてないし…』

元「いや、なんかあってからじゃ遅いから。」

『ハジメは心配しすぎなんだよ…』

元「お前なぁ！」

ラ「まぁまぁまぁ、ハジメさん
　落ち着きましょ！」

お説教モードに入りそうなハジメを止めてくれたライカちゃん。
ほんとよくできたバイトさんだな。

…確かに、私はいいけど、
うるさいけどなんだかんだ頼ってしまってるハジメや
可愛い可愛いライカちゃんに

なにかあったら…

アラタさんに連絡してみようかな。

なんて考えてたら…

カランカラン

ラ「いらっしゃ、
　あ！アラタさん！」

『え、あ、すごい！ちょうど今
　アラタさんの話してたんです！』

ア「こんにちは。
　あ、そうなの？」

ラ「そうなんです！
　すごいナイスタイミングです♡」

ア「ははは、それは良かった。」

『？』

いつもはライカちゃんと同じテンションで
仲良くはしゃいでる印象のアラタさんなのに

今日はそんな感じじゃなくて、

その真剣モードに少し違和感を感じた。

元「…なんかあったんですか？」

元も私と同じ様に感じたみたい。

ア「んー、ちょっとね……

　 A、営業終わったら話いい？」