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ジョンハン side
その後、ドハって奴はお礼の挨拶を何回もして教室を出ていった
すれ違えばすみませんでしたと僕達に頭を下げてたから悪い奴ではないんだろう
ただ多分こいつもAの事を好きだろう
上手くやったなとは思う
教室を出てからホシにありがとうと笑顔で言っても僕のほうには顔を向けない、多分こうなると我慢比べだ
大体いつも僕がちょっかいかけて笑いを我慢出来ないAが負けてくれるんだが…
今はとにかく卒業式だ。
卒業式って去年もそうだったがAにとって良い思い出になってないな
その去年の発端者は呑気に向かってるだろうし
今年の発端者は僕になるわけだ…どうしようか
JH「ルアナや」
呼んでみる、無言だけど笑顔でこちらを向く。
外向けか
仕事なら話すか
皆の所に戻ればスンチョルが花束を持って待っていた。
JH「ルアナほら皆待ってた」
you『はい、皆心配させてごめんなさい』
SC「大丈夫だ、卒業おめでとう。この花束はジョンハニが選んだんだ」
レインボーローズだ、青と白のグラデーションとピンクと白のグラデーションのブリザーブドフラワーが花束になっているやつを選んだ
you『ハニオッパお花キレイです。ありがとう』
JH「卒業おめでとう」
絶対拒絶されないと解って僕はAを軽く抱きしめた
カメラに抜かれる
そのせいでAは僕を拒めない。
体が強張ってるのが解る
小声で見えないようにごめんねと耳元で言うけど返事がない
体が離れて目が合う、多分僕は悲しそうな顔をしてるんだろう
Aの目が見開いてすぐに目が離れる
多分今日はもう一緒に居ないほうがAのために良いかもしれない
Aがスンチョルにぎゅうぎゅうくっついてるのを見てため息が出る
先に帰るよ、皆で何か食べてきてってジスにカードを渡す。
意地悪そうな顔であっちの兄も付いてくるかもだけど大丈夫そ？とか聞いてくるから好きにしろって意味で手を振ってやった
弱気な時のほうが太っ腹になるのかもしれない。
帰る時、あっちの兄ことジョングクとすれ違ったがお互い会釈で挨拶するだけで通り過ぎた。
多分一生相容れる事はない相手だ
僕はこのまま帰ってふて寝する
それとも女でも連れ込めば少しは心配されるだろうか
これ以上悪化させる必要はないと思い止まる
僕は相当Aに入れ込んでるなと内心で苦笑する
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作者名：はるた | 作成日時：2022年4月10日 5時
