僕等のマンネは片思い【SVT】2 (ページ46)

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ジョングク side

俺には心地良い無言だった。
ただAには困惑した地獄のような無言なのだろう

何かブツブツ言ってるが聞こえない

いつも振り回されてる俺が余裕なこの状況に笑えてくる

JK「やーっふはは、誕生日だってのになんて顔してるんだ、笑えよ」

you『だってジョングクオッパがビックリする事言うんだもん』

JK「そんな気にするな、忘れないでいたらいい。おまじないみたいなもんだ」

you『Aってそんなにダメで不安な妹なんでしょうか…？え？老後の心配までさせてる…？』

またブツブツ言い始めて意味のわからない心配事にまで発展してるが放置しておく

JK「そんな事より、誕生日プレゼントなんだけど本当に本当に悩んだんだけど思い浮かばなくてAの欲しい物をいつでもあげられる方法を考えついちゃったわけなんだよな…はいこれ」

you『はいコレ…？なんのカードですか？………いりません』

受け取ろうとしてクレカなのが見てわかると、すごく真顔になって拒否されてしまった。

JK「なんで？家族なんだから持っててもいいだろ？本当にAの欲しい物は全部俺が買ってあげたいと思ってたから」

you『本当やなの。欲しい物くらい自分で買えるもん…カードはいりません』

JK「困った…本当にこれ以外何も用意してないんだ」

you『おっぱぁ！なんでもいいなら欲しいのありますっ』

JK「はは、何だろ？すぐあげられるもの？今ならポッポも付けます」

you『ポッポ！？…違うの。あのねI'm Fineて曲出したでしよ？それオッパの歌声で聴きたい…です』

JK「よりによってそっちか…僕が作詞した曲なら嬉しかったのに」

you『だめ…？』

JK「ははっいや？Aおいで」

俺の上に座らせて軽く抱きしめる

Aに頼まれてだめなんて言ったことがない俺は当然そのまま歌いはじめる
時々一緒に口ずさむから顔を見合わせて笑顔になる
無意識なのかきっとAが好きな歌詞になると抱きついてくる
歌い終わると拍手をしてくれてありがとうと言われる

you『オッパ？強くぎゅーして』

JK「ん、どうした？寂しくなったのか？」

you『もっと強くして…オッパの歌声ってすごい、奇跡だよ』

JK「Aの誕生日なのに俺が褒められて困る」

you『すごく嬉しいプレゼントだよ』

そう言われても今の状況は俺の方が喜んでるはずだ。

本当は連れて帰ってしまいたい。
早く俺のものになってくれって願いをかけて更に強く抱きしめる。