僕等のマンネは片思い【SVT】2 (ページ35)

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ジョンハン side

スンチョルと２人で話した翌日、僕は熱を出した、知恵熱だ。

あいつ無意識にだけど牽制してきた。
大抵の事は譲られてる自覚は僕にもあった

だが、これだけは譲れないって言われた

Aに対しての気持ちの変化に気付いてるのか

どーゆ意味で言ってるのかまだ自分で理解してないだろうけど
時間の問題だろう

ただ、僕の方がまだ整理出来てないんだ。
そこまで寛大になれない僕自身に苛立ちが募る

そんな感じで高熱が出た。

時間を見れば夜中の２時半過ぎ
トイレに行って水を取りに行こうとした後の記憶がない

聞き慣れてるが今は声をかけられることが絶対にないあの子が僕を呼んでるような気がして目を覚ます、ついに幻聴まで聞こえだしたか
暗い廊下に目が慣れると本当にAが居るから幻覚までもか…と失笑してしまう。

you『オッパ…すごい熱です。立てますか？』

JH「Aこそ寝ないといけない時間だ」

どうにでもなれと前みたいな普通の会話をしてみる
Aの心配ばかりしていた良い兄風の時に戻りたいのか

you『今はオッパが寝ないと…支えるからベッド行きましょ』

JH「僕の妹は良い子だな…」

あぁこんな普通の会話をしているなんてこれは完全に幻覚か夢だなとか考えてれば部屋に入りベッドに倒れる。
薬は飲んだかとか冷やすものがどうとか言っているがどの質問にもウンウン答えるだけの僕を見るAの顔は優しい。

ゼェゼェ言いながらもし風邪だったらうつしたくないからもう部屋に戻りなと言えば体は丈夫なのが取り柄ですって返事が返ってくる。

you『ハニオッパ寒い？暑い？』

JH「…あつい。Aの手の冷たさがちょうどいい」

you『やっぱり冷やすもの必要ですね…まっててね』

JH「いや…だ、A行かないで。このまま行ったら消えて戻ってこないから」

you『オッパ大丈夫。寝るまでずっと一緒にいます。オッパの熱下げないと、すぐ戻るから待ってて』

そう言ってから本当にすぐ戻ってきたんだろう。
枕にアイスノンと凍らせたアイピローで脇を冷やしてくれる
僕のおでこの髪の毛を横にどかしつつ撫でてくれる

何か話したいが言葉が見つからない。

顔に触れたくて手を伸ばすけど届かなくて空振る

それに気付いたAが頭を傾けると

傾けた首からネックレスが見える。
チャームと指輪の重みで出てきてしまったのだろう