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ただ・・・聞かなきゃ・・・
『ヨンフン・・・ヨンフンはアイドルだし・・・こんな事バレたら・・・』
怖かったけど、うやむやにしたくなかった
4「うん」
『・・・』
4「僕なんか、本当は恋愛してはダメなんです。アイドルは・・・彼女作ったらそれで終わりなんです。」
『うん』
ヨンフンは少し辛そうな表情をみせた・・・
外は暗かったけど、その表情は確実に見えた・・・
4「もちろん、Aもこれからが大事な時期です。
お互い夢に向かって走ってる最中です。
だから・・・付き合う事でそれが無くなるのはしたくないんです・・・お互いのためにも」
『うん』
4「だから・・・だから・・・」
ヨンフンはその後の言葉を詰まらせた・・・
でも何が言いたいかわかるよ。
.
.
.
『わかってるよ。私も同じ気持ちだよ。
私も今が大事な時期で、ヨンフンも大事な時期・・・
今付き合ったとしても離れる未来は見えてるもんね・・・
でも気にしなくて大丈夫だよ・・・
それでも一緒にいたいの・・・わがままかもしれないけど、私はヨンフンの彼女でいたい。』
.
.
.
.
ヨンフンは私の顔を見なかった。
.
.
4「・・・。」
『ヨンフン?』
.
.
.
.
.
4「んん・・・どうすればいいのかな・・・僕もAの彼氏になりたいです。でも、別れる未来が見えてるのに付き合うって・・・心が痛いんです。
Aの夢の邪魔もしたくないんです」
.
.
.
『私もヨンフンの夢の邪魔をしたくない。
でも、好きだから今だけでも一緒にいたい。』
4「こんな僕でいいんですか?」
私は笑顔で頷いた
ヨンフンは戸惑った表情を見せたけど
自然とお互い笑いあった・・・
4「・・・初めてです・・・こんなに人を好きになったの・・・w」
『私もだよ』
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そう・・・
何もかもが初めてだった。
離れることが目に見えて付き合うなんて
初めてだよ・・・
きっと誰かに話したら
“そんな辛い恋しなきゃいいのに”
って言われるだろうね。
でも・・・いいの。
離れることが目に見えてても一緒にいたいと思えた人だったの。
それくらい好きだった。
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作者名:わたあめ | 作成日時:2020年2月13日 11時