ビリのAB型 ページ2
崇裕Side
リビングに入ると既に血液型占いは始まっとった
いつも望とAが見ててんけど
俺かて意外と気にしてんねんで？
2位がA型、3位がB型、
そして最下位は...
崇「え？！俺？！」
そう、俺、AB型やった
…えぇ〜、なんやこれ意外とショック
望「なんなん濱ちゃんビリやったん？笑」
A「あんなに楽しそうに見てたのにな笑」
そんなふうに笑われてる俺に
流星が優しく声をかけてくれた
流「濱ちゃんそんな気にする事ないで？
たかが占いやん？」
…あぁ、流星
俺は今お前がいてくれたことを
心の底から感謝しとるよ？！？！
崇「せ、せやんな！なんてことないわ！」
俺は明るく言って店の片付けの続きに向かった
一応店閉めてすぐにちゃちゃっと片付けは
ちゃんとやってんねん、
とはいえ眠かったりするから
きちんと仮眠を取ってから片付けしよ、って
そう決めてんねん
…どう？濱ちゃんえらい？？
…望に冷たい目で見られる前に黙ろ
そんなこんなでお酒の棚を確認する
崇「あ、これない…」
お酒の瓶が一本空になりそうやった
どうしたことかストックもなくなっとる
そうや… 昨日はえらい団体さんが
よう来はったんやった…
崇「神ちゃん、俺、酒買いに行ってくるな」
智「もう家事も終わるし、俺行こか？
濱ちゃん寝たいやろ？」
台所で洗い物してた神ちゃんに声をかけたら
こんな返事が返って来た
いつだってみんなを思ってくれる神ちゃん
せやけど、
崇「神ちゃんもはよ寝たいやろ？
最近忙しかったしな」
それは嘘やなかった
このところ団体さんが遅くまで飲んで行く、
そんなパターンが増えていて
俺も神ちゃんもくたくたやった
加えて、神ちゃんなんて家事もあるから
相当しんどいやろと思う
できるだけ負担をかけさせたくなかった、
俺なりの親切やった
智「…ほんなら、濱ちゃんに頼もかな」
にこっと笑って神ちゃんは残りの洗い物に
手をつけ始めた
俺は身軽な格好をして家を出た
崇「…？」
後ろから何かの気配を感じた
やけど誰もおらんかった
崇「気のせいか…？」
また俺は歩き始めた
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作者名：ゆいはん | 作成日時：2017年8月26日 16時
