あの虹のように20 (ページ22)

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All is well ページ22

ASide

ついに送別会当日

寂しくて悲しい会やと思ってたけど

マルちゃんの一発芸大会とか

山田のコントとか

いきなりドッジをみんなでやったり←

イケメンスポーツ選手権もやった←

エイトの楽しい曲が

たくさん詰まったメドレーもやった

そのくらい楽しい空気が流れてたんは

真ん中に座るすばさんがずっと笑ってたから

でもうちら8人の番になったら空気は変わった

照史くんが泣き出し、

流星が涙をため、

そんな中でうちは話し出した

A「すばさん、

夢への一歩を踏み出せること、本当におめでとう」

渋「ありがとう、」

A「歌が好きで、みんなのことが好きで、

そんなすばさんが決めた夢をうちは応援したい

もちろん、寂しい気持ちがないわけやないで、？

あの窮屈なお屋敷生活を耐えれたのは

それからあのお屋敷から出してくれたんは

間違いなくすばさんでした

ほんまに、ありがとうっ、！」

渋「A…」

A「うちら8人からプレゼントです

この曲に7人が込めた思いを踏みにじらんように

精いっぱい歌います、聞いてください

『All is well』」

・

ありがとう今でもずっと

いつも伝えたくてここで君を想っているよ

愛してるこれからもずっと

僕らだけのこの言葉 ‘‘All is well’’

・

久々に思い出したこの胸の痛み

町子先生と死別して以来の心の痛みで

改めてすばさんの事が大好きやったんやなって

そう実感した瞬間やった

渋「っ、」

目を向けた先にいたすばさんが、泣いてた

信「おい、笑すばる泣くなや、笑」

そういうヒナちゃんも泣いてて、

渋「ほんまに、ありがとう、！！」

その場に立ってすばさんは

小さな背丈を折りたたんで

深々とお辞儀をしていた