今 ページ20
すばるSide
あれから1週間、
7人全員が顔を合わせても
俺の話は一切でえへんかった
わざと避けてたんかも知らんけどな、
そんな日の夕食どきに俺は食堂に向かった
ガチャッ
渋「…え、」
ドアを開けて目に入ったんは綺麗に並んだ6人
章「渋やん!」
亮「すばるくんに曲を作りました!」
渋「曲、?!」
忠「ほんまにわがままなすばるくんやけど
そのわがままに付き合ったるよ!」
隆「大船に乗ったつもりでな!」
裕「それなんかマル、日本語間違ってへん?笑」
渋「おん、たぶんその日本語ちゃうで?笑」
信「まあとにかく!!」
俺とヒナの目が合う
信「すばる、お前に捧げます、『今』」
渋「『今』、!!」ボソッ
・
いつまでも此処に居たいけれども
旅立つ夢を見てしまったことを
あなたに祈りを捧げるよ
さよなら またいつか 会うまで
夢を見たから 胸の中から
手を伸ばし君の肩を叩くから
いつか目の前 辿り続けたら
くだらないことで笑いあえるかな
未来を作る 今 今 今
・
それは俺がいつか作詞したあの時のメモのままに
でも曲の中に悲しさなんて無くて
希望しか感じられへん歌やった
渋「お前ら…!」
章「渋やん!」
ヤスが言った
章「大きくなってまた会いに来て!
自慢させてやその時は!
俺らの『兄弟』は超ビッグなんやで!って!」
‘‘兄弟’’っていうその言葉の響きが
とても心地よかった
俺は、ここを離れることを決めた
187人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆいはん | 作成日時:2018年7月7日 20時