支える唄 ページ19
亮Side
素直になかなかなられへんかっただけで
俺は、すばるくんのことが大好きやった
たしかに章ちゃんには
止められへんものは止めへん方がいいって
言ったけど…
ひたすら胸の中が悶々としていた
ひとり部屋でそう思ってるとこへ
横山くんとマルをつれた村上くんが入ってきた
そういやさっき村上くんはただひとり
淡々と話を聞いとった
信「亮、お前作曲できるよな、」
亮「は、?」
裕「どっくん曲作ってくれへん?」
目を真っ赤に腫らした横山くんの作り笑顔
完全に引きつっとる
亮「ちょっと待ってや、どういうこと、?」
隆「これやねんけど、、」
そう言ってマルが手渡したメモは
すばるくんの書いた字が並べられとった
かぎかっこに括られた文字
亮「『今』…」
信「ヤスが渡してきた
すばるの思いそのものや、
これは曲にせなあかんと、俺は思う」
そこに並べられた生きてる言葉を読む
これを書いてるすばるくんの姿まで浮かんできて
それがとても切なかった
でも俺の中に浮かんできたのは
意外にもそんなに悲しいメロディーやなくて
とっても明るい曲調
すばるくんにふさわしい曲にせな、
止められへんものは止めへん方がええー
そう言った俺が、すばるくんを支えんでどうする、
亮「俺、頑張って作ってみるわ、!」
俺はその日から制作に取り掛かった
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作者名:ゆいはん | 作成日時:2018年7月7日 20時