怒り ページ8
崇裕Side
今日はリハーサルの日
初めて大学なんてとこ入ったわ…
俺らが明日ステージやる事は秘密やって
望はそう言ってた
やからみんなが帰った静まった学校に
俺らはそーっと入っていった
リハーサルやるのは一応先生方には
伝えてあるらしいねんけど…
崇「…」
A「濱ちゃん？どうしたん？
顔がお馬さんになってんで？」
重「いつもやろ！ヒャッヒャッヒャッ！」
真顔になるくらい緊張してる…
そらそやろ… こんなでっかいステージ初めてや…
そんな俺に神ちゃんが横から来てこう言った
智「濱ちゃん」
崇「ん？」
智「大丈夫、大丈夫」ニコッ
ほんま、神ちゃんには救われるわ…
・
ひととおりリハーサルをしてみて
若干微調整をしてやり直して俺らは帰路についた
その時やった
「まさか、その人たちがスペシャルゲストかな？」
望「先輩…」
目の前に現れたある男
望の眉間に途端にシワがよる
A「あんた、誰？」
望「大学祭実行委員の先輩や」
「こちらの方はなんだ、ご家族か？」
淳「そうやけど？」
「ご家族で出られるなんて、ハハッ
…まったく君は大学祭をなめてるのか？
のど自慢じゃないんだよ」
え、なんなん？こいつ
照「そんなんわかっとるわ」
「あー、これは失礼しました
別にご家族の方をバカにしたわけじゃありません
ただアーティストと呼ぶには
程遠いかと思っただけで」
いや！！だから！！
最低でも俺と神ちゃんとAは
それに近いことしてるし！！
「ま、明日楽しみにしてますよ」
そう言って先輩は望の耳元に顔を近づけ
孤児の望くん、
そう囁いてどこかへと消えていこうとした
A「ちょっと待ちや」
「はい？」
Aの声にそいつは振り返った
A「明日、もしもうちらが
すごいステージ見せたらあんたは医大をやめる、
賭けしようや」
はあ？！何いうてんの？！
「いいでしょう、そのかわり…」
重「そのかわり…？」
「大したステージにならへんかったら
そこの小瀧くんに医大をやめていただきます」
おいおいおいおい！！A！やめとけ！
A「ええよ、それで」
えー！？！
A、ほんまにどうするん？！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいはん | 作成日時：2017年10月13日 22時
