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3話 ページ4

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午後の授業とはどうしてこんなに眠いのか
いつものように暖かな風に誘われて
うとうとしていると
走っていたフジが近づいてきた



「Aちゃん、そんなとこで座ってたら危ないよ?」



『ん?』



今の授業は体育
だがご飯の後に動けるわけがない


『男子はサッカー?』


「そーだけど、どー見てもみんな遊んでるよね」


ふふっと笑いながら走り回る男子たちを見た
フジは見た目通りインドア派で
体力も筋力もないと言って
こうして隠れてよくサボっている

が、私はコイツが結構筋肉もあって
運動もできるのを知っている



「Aちゃーん!」


そんな他愛もない会話をしつつ
またうとうとしていると
遠くの方で自分の名前を呼ぶ声が聞こえた


「呼ばれてるよ?」


『行かなきゃ・・・はぁ、』



すっと立ち上がりお尻の砂を叩いて
だらだらと声の方へ向かう

こんな天気も気温も最高な日は
みんなでお昼寝でもすればいいのに


そんなくだらないことを考えていると
今度は後ろからフジに呼ばれた



「Aちゃん!」


え?

なんだか妙に焦っているような


「危ない!」


ゆっくりと振り向くと同時に
ガツンと顔に衝撃が走る



またこれか、



あまりの衝撃に訳もわからず
その場にうずくまる


『ったぁ〜』



慌てて走ってきたフジと
クラスの男子に囲まれた


「大丈夫?」


「ごめん!俺ノーコンだから!」


どうやら男子が蹴ったボールに当たったらしい
あわあわと焦る男子を横目に



『大丈夫』


と言うのが精一杯

鼻のあたりがじんわりと熱を持ち
何かが顔を抑えていた手に伝わり
ポタリと乾いた地面を赤く汚した


「ひぃ!」



げ!


まさか、


鼻血?!



それを見ていた男子は今にも卒倒しそうな勢いだ


「Aちゃん、保健室行こうか」


『大丈夫、1人で・・・行くから』



心配そうにぎゅっと肩を持った
フジの手を払い
足早で保健室へと向かった


「あ、ちょっと!Aちゃん!」



鼻血はさすがに恥ずかしい・・・!



長い廊下を俯きながらひたすら
早歩きでダッシュし
ノックも忘れ
勢いよく保健室の扉を開いた



ガラ!




目を疑った
そこには少し驚いた様子のあの金髪が立っていた



『え?!』






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しおみ(プロフ) - あっとろさん» コメントありがとうございます!更新遅めですが頑張って行きたいと思います! (2017年12月15日 15時) (レス) id: 1b48ac35b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - おもしろい!更新頑張ってください! (2017年12月10日 0時) (レス) id: 61fa521ea8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおみ | 作成日時:2017年12月7日 0時

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