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８* ページ9
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｢……はあ？｣
そう言った私の顔は、多分ものすごい顔だったと思う。
そりゃそうだ。誰がどう好んで、こんな幽霊と一緒にいたいって思うんだろう。
それも、あと１ヶ月くらいも。
｢いや、無理。｣
｢……って言っても、俺行き先ないから居座るしかないよ？君にしか俺見えないみたいだし。｣
選択の余地なしかい。じゃあ最初から聞くなっつの。
｢……てか、そもそもなんで私なんですか。｣
｢うまい具合に俺に似てる子いるなーって思って。｣
それだけかよ。
｢そういうことだから、ハロウィンまでよろしくね。南原さん。｣
(……えー……)
ほぼ一方的に決められた気がするんだけど……
私は彼に気がつかれないように、後ろを向いてこっそりため息をついた。
こうして、私と得体の知れない幽霊との同居生活が始まったのだった。
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年6月13日 18時
