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７* ページ8
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｢時々、髪が青く見えたりした時もあっただろ？それ、俺が君に乗り移ってたからなんだ。久しぶりに立海の生徒になりたくてね。｣
やっぱり元凶はお前か。
｢乗り移りとか……オカルトかよ。じゃあ、あの時私が受けた風は……｣
｢うん、それ俺。｣
……マジか。ってことは、もしかしてこれからも乗り移られるわけ？
いい迷惑だわ。ったく。
｢ねえ、ちょっといいかな。｣
｢なんすか。｣
｢君に、頼みがあるんだ。俺の願いを、どうか叶えてくれないかな。｣
｢願い？｣
｢そう。｣
そう言って、彼はふわふわと私の机の前で止まった。
机の上に乗せた卓上カレンダー。それを見つめながら、彼はまた口を開いた。
｢こんな話を知っているかな。ハロウィンの日、日が落ちたあとに死者が生きてる人に会いに来るって話。｣
……ああ、ハロウィンの言い伝えか。
ずっと昔に、何かの本で読んだ記憶がある。私がうなづくと、安心したようにまた彼は笑った。
｢よかった。なら、話は早いかな。俺、昔の仲間に会いに来たんだ。でも、ハロウィンまで俺の姿は見ることはできない。……だからそれまで、君といさせてくれないかな。｣
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年6月13日 18時
