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でも、補習を受けてる時もなんとなくさっきの風の存在が気になってはいた。
あれがあってから、なんだろう……なんか、私が私じゃないみたい。
……にしても、ねっむ。先生の話ほんとつまんないなー……
そもそも日本に住んでんのになんで英語なんて学ぶ必要あんだっつの。アイムジャパニーズだし。
あー……ダメだ……これ、寝る……
｢……お、おい、南原！こっち見られてんぞ、南原！｣
あー……なーんか切原の声する……
んー……無理、もう限界……
｢なんば……！？｣
次の瞬間。突然、机から立ち上がる音が聞こえたと思ったら私の右手首に激痛が走った。
｢っいった……！？｣
｢幸村部長！！！？｣
｢……は……？｣
現実に戻ったばかりの意識が、目の前の切原を捉える。
今までに見たことないような、慌てたような顔で切原は私の右手首をしっかりと掴んでいた。
｢……き、切原？｣
｢っ……、！え……なん、ばら？なんで……今、確かに……｣
｢こらあ切原！補習中に何をするかと思えば！いちゃつくなら外でやれ！｣
｢うわっすっすみません！｣
すみませんじゃないし、いちゃついてないし。
周りから沸き起こる小さな笑いに、自分までも赤面しながらさっきの切原の言葉を思い返した。
……ユキムラ、って……誰だ？
そういえば切原と初めて会った時も、私の事をユキムラって言いかけてたような。
｢……？｣
そんなに似てるのか、そのユキムラとやらと私は……
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年6月13日 18時
