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昼休み。
あたしは自分の席で頬杖をついて、いつものように友達と駄弁っていた。
「次数学じゃない？ うわ、だるーい」
「そう？ 結構楽しいじゃん。誰かの寝顔見たりすんのさ」
あたしがそう言うと、友達はケラケラと手を叩きながら笑った。当たり前のこと言ったのにな。……なんてね。
その友達というのは、異常に女子力の高い男子。他と比べて背も低く、女子には『男の娘』というレッテルを付けられている。その名は“練紅覇”。同じ高校に妹もいる。
昼休みも終盤に近付いた頃、ジュダルがあたしの席の傍に来た。何か用…＿＿そう言い掛けた途端に紅覇が先に反応する。
「わあ〜、ジュダルくんだ〜。なになに、僕のAに何か用？」
「は？ お前の？ 何、お前らデキてんの？」
「いや、ちょっと待とうかジュダル。こんなヤツと？ はっ、マジで萎えるわ」
立ち上がりながら皮肉っぽく言ってみる。……あたしらの言い合いを見ていた人は大概笑う。面白いんだってさ。
三人で顔を見合わせて同じタイミングで吹き出すと、紅覇は「二人の方がお似合いだよ〜」とあたしらを指差した。その瞬間に硬直するあたしとジュダル。そしてあたしは紅覇の胸ぐらを掴んだ。
「ジュダルと、あたしが？ こんなスーパービューティA様がこんなアホと釣り合うとでも？」
ギリギリまで顔を近付けてひきつった笑みを浮かべる。紅覇は変わらず心からの笑顔。なんでこの状況で笑ってられるんだろう。不思議だ。
「こら、女の子は男の胸ぐら掴むもんじゃないの。そうやって直ぐ手ェ出すとこ、ジュダルくんに似てるね〜」
紅覇の言葉を聞くとなぜか図星を付かれたような気分になり、ゆっくり胸ぐらを離してきっと紅覇を睨み付ける。そこに空気読めない、略してKYなジュダルが口を開いた。
「夫婦喧嘩はよせって」
「「お前黙ろうか」」
見事なはもりにジュダルはゲラゲラ笑った。……いつも思う。ジュダルの笑った顔可愛いなって。
ばれないように、ふっと笑みを溢すとあたしは椅子に座り、足を器用に組んだ。
そして柄にもなく、楽しいな、なんて呟いて窓の外を見つめてみた。
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あゆみ - 頑張ってくださいね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))応援させていただきます！ (2015年9月6日 11時) (
レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - もちろん待ってまーす！ガンバレー (2014年11月29日 11時) (レス) id: 0a7264409d (このIDを非表示/違反報告)
もっひ(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます！はい、やっぱり屋上です笑 ありふれてるけど好きで……更新不定期ですが、待って下さると嬉しいです！ (2014年11月19日 18時) (レス) id: 3cf313ae34 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 面白いです。しかも学校編なのでドキドキ...やっぱり屋上だよね！応援してます (2014年11月18日 16時) (レス) id: 0a7264409d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっひ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/judarun917
作成日時：2014年11月1日 0時
