こちら非現実愛好会！ (ページ3)

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水曜日。ページ3

「…てな訳で何するんだ？2次元大好き部って」

「蓮先輩、非現実愛好会です。間違えないで下さい」

あの三年生よりはしっかりとしている(と思われる)私が仕切らなくては。

「えっと…決まってないんですよ。それが…」

すっかり忘れていた。

オワタ。

「だから話し合えばいいじゃんっつーの。俺はゲームをやってる部活がいいぜ？」

「伸介に同意」

ゲームかぁ… 苦手だな…

「というか、のの、聞かれなかった？文化祭の事」

「なんですか、それ？」

蓮先輩と飛鳥は一斉にため息をついた。

「それで部長ぶってるとかまじありえないんですけど」

飛鳥、うるさい。

でもそんなの聞いてないし…

おどおどしながら浩介先輩に助けを求める。

「浩介先輩…文化祭ってなんかあるんですか…？」

浩介先輩はものすごい真面目な顔をすると一呼吸置いた。

ヤバいことなんだ、絶対。

覚悟して先輩の顔をみる。

「各部活1つずつ出し物をしなきゃいけないわけ。2次元を極める部活がどんな出し物をするのかって話」

「そうそう、最優秀賞に選ばれた部活は一番綺麗な部室を使えるわけ」

「今一番綺麗なのはミュージカル部。去年ミュージカルをやったんだよ」

「んで、今最下位なのはこの部活。まだ出来たばっかりだしね」

威圧感が半端ない。

でも私の脳みそはフル回転し始める。私ならこんな危機でも乗り越えられる。

馬鹿でろくでもない事ばっかり考えられる私の頭脳であったら。

「そうなんですか…でも大丈夫ですよ！案はたくさんあります」

ホワイトボードにどんどん書いていく。

・歌ってみたライブ

・アニソンライブ

・ゲーム作る

・女装

・踊ってみたライブ

・声真似

「はい、どうですか？」

ふん、と鼻息を荒くして胸を張る。

一方先輩はポカンとした顔をした。