【HQ】お前の/アンタの 要求、俺らが解決してやるよ

月島×岩泉 取り合い ページ13

月島side



月島「…ハァッ、待たせてすみません」

A「ううん、全然気にしないで！あたしぜんっぜん待ってないし」




にこっ、と無邪気に微笑むAさんと僕の帰る方向が一緒だとわかった時から、僕達は一緒に帰るようにしている。


付き合ってる、とか変な誤解はしないでほしい。

バレー部の部活が終わるのは遅い。夜、真っ暗な中1人で帰ってたら危ないのは分かるデショ？




A「…それでねー、こうこうこういうことがあって、」

月島「…はぁ」




師走の空の下、雪こそ降ってないものの頬を切る風は冷たく、彼女の頰は紅く染まっている





A「ねぇ、ツッキーはどう思う？」

月島「…ツッキーはやめて下さい」

A「いいじゃん、呼びやすいし やっぱりこう思う？」

月島「えっと…」




なんて返そうか迷っていた時、キイィッと自転車のブレーキの音がした。





岩泉「A！」

A「あれ、岩ちゃんじゃん！」


ばったりと岩泉さんに出くわした。


月島「…あ、」

岩泉「…おう」


岩泉さんと最後に会ったのは春高の宮城県予選の時なワケで、お互いに変な緊張感が漂う。


そんな僕たちを気遣ってか、



A「岩ちゃんがここに居るって珍しいね、どしたの？」

岩泉「いや、ちょうどお前ん家行こうと思ってた」

A「へ？」

岩泉「いや、あ、あ…あのな！」



客観的に見てて面白いくらいに赤面する岩泉さん。


岩泉「く、クリスマス…空いてるか？///」

A「え？なんで？」

岩泉「いや、……だから！クリスマス空いてるかって聞いてるんだボゲェ！！」

A「ハイ！空いておりますっ」


…いやいや、岩泉さんボキャブラリー王様並デショ


何時もなら鼻で笑って見過ごしていたと思う、けど、



月島「残念ですケド、この人僕と約束してるので」

A「！？」

岩泉「なんだと？」

月島「ですから、Aさんは僕と」






変な誤解しないでよね、僕はAさんと付き合ってるワケじゃない

付き合ってないけど、

確かに夜道は危ないけど、

好きでもない女を毎日毎日家まで送ってくと思ってるの？




岩泉「A、どうなんだ？」

月島「Aさんは僕と、ですよね？」


A「えっ、あたしは…」








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月島(結局こうなるんデスヨネ)

岩泉(Aと2人が良かったな)

A(…気まずい)

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