第4話 ルーク ページ5
「シキーっ!どっちが先に百貨店に着くか、競争な!」
「あっ、おい待てよルーク!」
飛行船を飛び降りて、走る。
百貨店までの道のりは、あらかじめ調べておいたから大丈夫だ!この俺が、道に迷うわけがない。競争じゃいつも負けるから、今日こそは勝つ!
ポケットにしのばせてきた地図を見る。俺は方向音痴だから、どこへ行くにも地図が手放せない。曲がり角を右、左、右だな!
「ルーク、百貨店はそっちじゃないぞ!」
「えっ嘘マジでぇ?!」
ありえない!地図を見ながら走ってんのに!もしかして、持ってくる地図を間違えたのか?そう思って地図を見たら、逆さまだった。
はっはっは!こりゃ間違えるわ!
「つーわけで待ってくれシキ!初めからやり直そうぜ!」
走る、走る!遠くに見えるシキの頭に、叫びかける。いや、こういうのは普通ノーカンだろ?な?いや、今回くらい勝たせてくれーっ!
「駄目だぞー!へへっ、今日もオレの勝ちだねっ!」
あーっ!百貨店見えてきた!やばい!負ける!足に力をこめる。走るスピードは俺の方が上のはず!だから、頑張ればワンチャンいける!多分だけど!
「やったぜ!オレの勝ちぃ」
でも結局、競争に勝ったのはシキだった。百貨店の中で、悠々と買う物を選んでいた。ちくしょー!
「うー、あそこでちゃんと地図を見てたら、俺が勝ってたんだからなー!次は勝つ!」
あと一週間くらいの滞在予定だったから、まだチャンスはある!それまでせいぜい、足を磨くんだなシキ!
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 誰もしないので編集します (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年5月14日 19時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 最新します (2019年5月14日 16時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 訂正終わりました (2019年4月9日 22時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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