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第22話 シキ ページ23




「ウチらは別で戻るよ」

さぁ、ラルクさん達を探そうかというタイミングで口を開いたカナメ。
みんなの頭に疑問符が飛ぶ。

「別に戻るって言いながら また奥に行くんじゃないでしょうね?」
レイナさんの指摘にカナメは

「………」

うん、明後日の方向向いてる。
目 見えないけど絶対そうだ!

「カナメ、さすがにもう夕方だし帰らないと怒られるよ」

「そうだぜ?夜目のきくカナメでも危ないだろーよ」
ルークも賛同してくれる。

でも、カナメは首を縦には振らない。

「今しないと きっと明日大変なことになる」
言いながら、カナメは視線を森の奥に向けた。

カナメ、真剣だ。きっと何かあるんだ。
なら、

「オレも一緒に行くよ」
レイナさん達はラルクさんを探して。

意見の変わったオレに、ルークがいち早く反応した。ギョッとしてる。

「ちょっとシキまで何言って「カナメはきっと何かを感じてるんだよ」…え!」

ね、カナメ。

オレの問いかけに、カナメは口角をあげた。

「さっき、レイナサマは猛獣がいるって言ってたよね」
でもね、この森に猛獣はいないよ。

そう断言するカナメ。……って、え?そうなの?

「「「ぇえ!?」」」
レイナさんもレイさんも、もれなくルークも驚いていた。
オレも内心ビックリだ。

「っえ?でも森の動物達が怯えてたわよ?」

「それは、ヤチヨサマが威嚇したからだと思う」
ウチのところまで空気ピリッとしたからね。
あ、因みに船大工サマも一緒にいるよ。

スラスラと言い当てるカナメに皆 唖然。

「じ、じゃあ、明日大変なことになるってなんだよ」
猛獣はいないんだろ?

ルークの問いかけも最もだ。オレも気になるし。

カナメの視線がルークに向く。

「森の主が怒ってるから」

「は?」
森の、主?
そんな者が存在するのか?
オレが首をかしげてたら、他の3人が慌てだした。特にレイナさん。

「っそんなことがあったら この森は、いやこの島全体が大変なことになるわ!」
よっぽどの一大事なのか顔色が悪い。
レイさんが必死になだめているけどレイさん自身もルークも顔色が悪い。
……そんなになんだ。

「だから、怒りをおさめてくるよ」

「なら、私達も「 ダメ 」ッでも!」

「そんな顔色の人達じゃ 足でまといになる。
キミ達は戻ってた方がいい」
行こう、シキ。

「う、うん!」

正直、オレも置いてかれるかと思った。

背後でオレ達を呼び止める声が聞こえるけど、オレ達の足が止まることはなかった。



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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 誰もしないので編集します (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年5月14日 19時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 最新します (2019年5月14日 16時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 訂正終わりました (2019年4月9日 22時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:re:× × x他5人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年1月27日 22時

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