第17話 フォビア ページ18
「あー、すっきりシタ!」
イケメン観賞を終えて、シアン号に戻る。初めのうちは、口紅を塗り直したり、マニキュアや化粧品の補充をした。けど、すぐに退屈になってきた。
ツィアルドゥールは着替えてから、またどっか行っちゃったから、話し相手もいないし。皆、どこに行ったのかしら?退屈は嫌い。誰かと遊びたかった。
近くに森があるけれど、カナメは、多分そこに行っているわ。だって彼女、植物が大好きだから。カナメもいるって事は、シキも一緒よね。暇だから、遊んでもらえたりしないかしら?
きっといるわ。ええ、そうね、そうしましょ!立ち上がって、急いで飛び出す。森はかなり広いみたいだけれど、きっとすぐに見つかるわ!もしかすると、他の人もそこにいるのかもしれないし!そしてあわよくばルークと追いかけっこしたいわ!彼との追いかけっこってものすごく楽しいから。
「あ、フォビア様!ルーク見ませんでした?」
商店街を駆け抜けようとすると、呼び止められる。
「アラ、ジャッククンじゃないノ。お買い物ナノ?」
白兎の神父ジャックが、手にたくさんの紙袋を抱えていた。中からは、オレンジ色の筒らしきものが。人参かしら?
「はい!人参をたっくさん!フォビア様はどちらに?」
「森の方ニ遊びに行こうかなッテ。ルーククンの事は知らないワ。ケド、シキクンと競争してたみたいダカラ、今もシキクンと一緒、ニ……」
……待って、つまりルークは……!
「森にイル!」
「うわ、うるさいですね」
何という事でしょう!衝撃だわ!もしこの仮説が正しいのであれば、もっと急がないと!ルーク、待っててね!今行くわぁ!
「というワケデ、ジャッククンさようなら!」
森に急ぎましょう!急がないと!全力疾走よ!
「……相変わらず、嵐みたいな人だなぁ」
後ろでジャックの呆れたような声がした。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 誰もしないので編集します (2019年9月5日 19時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 終わりました (2019年5月14日 19時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 最新します (2019年5月14日 16時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 訂正終わりました (2019年4月9日 22時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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