狼の初恋、私の恋愛 (ページ5)

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5 渡辺翔太side ページ5

翔太「俺、女に興味ないのにAさんだけ気になる。」

これは、2ヶ月前の帰り道。

丁度Aさんと仲良くなり始めた頃。

涼太と照に相談した。

涼太「お、とうとう自分の気持ちに気付いたようだね。」

照「だな(笑)」

翔太「は？」

照「翔太、Aの前だとめっちゃデレデレだもんな(笑)もう俺と舘さんも気付いてたし(笑)」

涼太「それは恋だね。」

最初は2人の言いたい事がよく分かんなかった。

でも、自分でも考え直すと、これは恋なのかな、って思う。

翔太「あ、でも俺恋した事ないし、基準とかよく分かんない。」

涼太「うーん……あ、Aに彼氏いたらどう思う？」

翔太「絶対嫌だわ。」

照「Aと男子が楽しそうにじゃれあってたら？」

翔太「絶対嫌だわ。」

涼太「うん、恋だね。おめでと、初恋じゃん。」

翔太「……恋……。」

この瞬間、俺はやっと気付いた、これは恋なんだ、って。

照「あ、でもライバル多そうじゃね？」

涼太「誰もが思うよね。」

翔太「え、どうしよ。」

涼太「え、あ、翔太はそのままで良いと思う。」

照「あとは翔太が告れればなぁ……。」

翔太「は！？告る！？無理無理無理無理。」