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百二三の感情 ページ8

-竈門炭治郎 視点-







「殴りたいなら…、私を殴れ。実弥」



そう言う星埜谷さんの声は、

少し震えていた…




だが、

不死川さんの拳をもろに受けてしまった為か、

星埜谷さんはフラっ…、と倒れそうになる





俺はすぐさま星埜谷さんを支える



支えた後、

星埜谷さんの名前を呼び、

顔を覗き込めば、

彼女の頬を酷く腫れていた…





俺は不死川さんを睨んだ



不死川さんは、

何が起こったか分からないような顔をしていて…


表情には出ていなかったけど、

動揺している匂いがした




けど俺は…、








「お前ぇえ…っ!!!!」







気づけばそう叫んで、

不死川さんに殴り込んでいた






.





この後はもう、

ぐっだくだのグッチャグチャ



不死川さんも俺と同じように、

俺に殴り込み、



夕方近くまで乱闘が続いた






その乱闘中、

倒れている星埜谷さんを、

善逸と玄弥が、蝶屋敷まで連れて行ってくれたらしい







あの時、


星埜谷さんは、

痛みで震えていたのか、

怒りで震えていたのか…、


それはわかんなかったが、





どっちにしろ、

俺は星埜谷さんを殴った不死川さんが許せない






.





その後は、

上から正式にお叱りを受け、

風柱との修行は中断の上、接近禁止が命じられた





不死川兄弟の仲を取り持つことはできなかった…






_________
______
_

-星埜谷 視点-






「い"ッてて…っ」





痛む頬に冷たい氷水を当てられ、

思わず声を漏らす







「軽い脳震盪を起こしてましたよ…。不死川さんも星埜谷さんも何やってるんですか…」







呆れたように言うしのぶは、

私の血で汚れた手ぬぐいを片付けていた







「……体が動いていた」


「…はぁ…、」







私の言葉に、

しのぶは何回目かのため息をつく



そのあと、

しのぶは私の頬をもう一度見て、

口の隅に付いた血を優しく拭き取った








「しばらくは痛みと腫れが続きます。まったく、女性の顔にこんな傷をつけるなんて…、不死川さんの単細胞にも呆れたもんですよ」







そう言って、

またピリピリとするしのぶ








「…まぁ、星埜谷さんも星埜谷さんで単細胞な所ありますけど…」








そんなことを言うしのぶに、

首を傾げれば、


しのぶは、ふふっ…とおかしく笑った





.

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いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時

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