百二一の感情 ページ6
.
私に抱きつき、
わんわん と泣く善逸
そんな善逸の行動に目を見開くが、
それ以外に驚いたことが、
他の隊士も私を見て、嬉しそうな涙を流していたことだ
「ど、どうか…ご慈悲を…っ!」
そう手を合わせて私に乞う隊士たち
どういう状況だ、これ…
私が一番わからない…
そう少し動揺し、
炭治郎が居ないか辺りを見渡していると…、
.
______ドバコン…ッッ!
そう音を鳴らして、
襖を破り出てきた二つの影
音のした方へと振り向くと、
善逸が何かを察したようにして、叫び出した
「戻ってきた戻ってきた…っ!!血も涙もない男がっ!伏せろ!!失神したふりだ…!!!!」
そう言って、
辺にいた隊士たちは、
全員その場で倒れ始めた
.
-我妻善逸 視点-
急いで失神したふりをした後、
チラッとその場で立ったままの星埜谷さんを見れば、
星埜谷さんは、炭治郎…、と呟いていた
炭治郎…?
そう疑問に思いながら、
さっき見ていた方へと視線を戻せば、
襖を破り出てきたのは、炭治郎だということに気づく
「(えええーー!!殺されるぞ炭治郎…!何してんだ建物ぶっ壊して…)」
そんなことを思っている俺とは裏腹に、
炭治郎は、道場の中に向かって、
やめてください!、と叫ぶ
それと同時に、ミシッミシッ…と、
捻じ曲がった禍々しい音が鳴った
次に、
音のする方へと視線を向ければ、
ズンっと、あのおっさんがもの凄い血相で出てくる
「(うわあああ!!おっさんが暴れてんのね!!稽古場じゃない所でもボコられるのかよ!!)」
「どういうつもりですか!!玄弥を殺す気か!」
「殺しゃしねえよォ。殺すのは簡単だが、隊律違反だしよォ」
再起不能にすんだよ、
、とか訳の分からないこと言い出すおっさん
そんなおっさんの言葉に、
炭治郎は反論した
炭治郎らしい、とても勇敢な反論だ…
そして、
「再起不能なんかにさせるもんかっ!!」
「そうかよォ じゃあまずはテメェから再起不能だ」
.
1812人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
琴 - とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時