検索窓
今日:14 hit、昨日:14 hit、合計:138,913 hit

百二十の感情 ページ5

-星埜谷 視点-





「(しくじったな…)」



そう心の中で思ったあと、

自分の手にある風呂敷を見た



私はいつも、

次の柱の元へ行く隊士達に、

竹皮で包んだにぎり飯を渡している


しのぶの助言だ



それを私は炭治郎に手渡すのを忘れてしまったのだ




気づいた後、

すぐに、にぎり飯をにぎって、

炭治郎に届けに行こうとしたが、

稽古中に一人の隊士が怪我したことを聞き、

すぐさま駆けつけた



左足の骨折…。

その隊士は蝶屋敷へと送り届け、

しのぶに任せた





『どいつもこいつもですよ』





柱稽古が始まってから、

結構な隊士達が怪我をし、蝶屋敷に来るせいか、

しのぶはピリピリしていた




________
______
_






「(遅くなってしまったな…)」



隊士を送り届けた後、

私は事前に持ってきておいた

にぎり飯を炭治郎に届けるため、実弥の道場まで向かう


どうせ実弥のことだ…

隊士が失神するまで休憩なしで稽古をしているんだろう…



そう思って、

実弥の元へ稽古している隊士たちの分の

にぎり飯も作って持ってきてしまった




余計なお節介だろうか…

昔の私ならこんなことは絶対にしなかったな…






それと、不死ず…、

…実弥と炭治郎はあまり良い相性とは言えないからな…

争ってないといいが…



そんなことを考えている間に、

実弥の道場に着いた




道場の門をくぐり、辺りを見渡せば、


ボロボロな姿の隊士達…

失神している者や、魂が抜けかけ状態の者…






「(どんな稽古してんだ…)」(←貴女が言えない)





そう思ったあと、

見覚えのある特徴的な髪をした隊士を見つけた



その隊士…、善逸の肩を、ポンッと叩けば、

善逸は虚ろな目で私を見て、







「……ぁ、天使…だぁあぁ…っ」






そう言って、私に抱きついてきた




.

百二一の感情→←百十九の感情



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (207 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1812人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。