検索窓
今日:6 hit、昨日:14 hit、合計:138,905 hit

百四六の感情 ページ33

.






「私自身が星埜谷 Aだっ…!!」



そう思い切り叫んだ瞬間、


吹き飛ばされていた炭治郎が、

気配を消して猗窩座に刀を振り上げた



だが、間一髪で猗窩座は炭治郎の刃を食い止めた

そして、そのまま掴みながら、()を折ろうとする。





「(まずいっ…!)」

「(しまった!折られる!!)」




炭治郎は瞬時に猗窩座に頭突きを入れ、

私は体を捩って、何とか抜け出せた脚で猗窩座の顔に蹴りを入れる


が、猗窩座が手を離すことはない



もう一度蹴りを入れようと、足を引いた瞬間、



ザシュッ、と私の首を絞めていた猗窩座の腕と、

炭治郎の刃を掴んでいた腕が、斬り落とされた



その後に、誰かに体を抱えられ、

猗窩座との距離を置かれた





「義勇さん!!」





炭治郎がそう義勇の名を呼ぶ


顔を上げれば、

目に映ったのは、少し不機嫌そうな義勇の姿だった。






「俺は頭にきてる。猛烈に背中が痛いからだ。
そして上弦の参(おまえ)がAの首を絞めていたからだ。

よくも遠くまで飛ばしてくれたな 上弦の参」






義勇はいつもより少し低い声でそう言いながら、

私を床に下ろしてくれた







「俺はAを傷つける奴が、この世で一番嫌いだ」






______ヒュウウ...


義勇の呼吸が私の耳に響く。

その瞬間、義勇の頬に痣が発現した。


それを合図に、義勇は猗窩座に向かっていく




痣が発現した途端、

義勇の呼吸を切り出す速度や、

移動速度が尋常じゃないほどに速くなった



義勇と猗窩座の闘いを目に映していて、

私は思った。






「(何が違う…。今の私と今の義勇は何が違うんだ)」






痣の発現は私もしている、同じだ。

何が…何が違うんだ…っ。


体力の差か?体格の差?






「(私の未熟さ…?)」









-





『守りたいものがあると、人は何倍でも強くなる』


『"何かを守りたい"という気持ちを強く持て』






-








「(っ鱗滝さん…!)」



鱗滝さんの言葉を思い出した瞬間、

私は顔を上げ、義勇を見、

しのぶを助けた時の状況を思い出した。






.

百四七の感情→←百四五の感情



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (207 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1812人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。