百三四の感情 ページ19
-胡蝶しのぶ 視点-
呼吸を切り出して、
童磨諸共、刀で天井へと突き刺せば、
童磨は白目を向いて、
攻撃を受ける
そしてその瞬間、
姉との約束を思い出した
-
自分たちが救われたように、
まだ破壊されていない誰かの幸福を、
強くなって、守りたいと思った
そう約束した…
『鬼を倒そう…、一体でも多く。二人で。私たちと同じ思いを他の人にはさせない』
そうお互い涙を流しながら指切りげんまんしたよね…、姉さん…
-
力が弱くても、
鬼の頸が斬れなくても、
鬼を一体倒せば何十人
倒すのが上弦だったら何百人もの人を助けられる
できるできないじゃない…
やらなきゃならないことがある…
童磨に突いた刀がゆっくりと抜け、
私自身も、下へと落下していく
-
『怒ってますか?』
-
そう…、私、怒ってるんですよ、炭治郎君
ずっと、ずーっと怒ってますよ
親も、
姉も、
カナヲ以外の継子も
殺された...______
アオイや、すみや、なほや、きよだって、
本当なら今も…
鬼に身内を殺されてなければ今も、
家族と幸せに暮らしてた…
「(ほんと頭にくる…)」
弱い自分も…、
弱くて星埜谷さんの足でまといになる自分も…
全部全部…、頭にくる…
そう思う私を、
童磨は妖異に笑って見ていた
「(ふざけるな馬鹿。なんで毒効かないのよコイツ。馬鹿野郎)」
嗚呼…、堕ちてゆく…
色んなこと考えすぎて体制をとるのを忘れた…
私はこのまま落ちて、
まぁ…、好都合だ…
そう目を閉じ、背中に来る衝撃を待った
.
______トサッ…、
けど、
背中にくるのは、衝撃でも、痛みでもなく、
暖かく、強い、
私の憧れるような優しい腕に受け止められる感覚…
ゆっくりと目を開く。
そしてわたしの瞳に映ったのは
「(……姉さん…。いや…、違う…)」
姉さんと錯覚していたのは、
やっぱり星埜谷さんで…
星埜谷さんと目が合えば、
星埜谷さんは私の頭部に手を回して、
自分自身の胸へと引き寄せた
そして、
「しのぶは一人じゃないでしょ…?」
嗚呼…、ほらまた私の意志をかき乱して
邪魔をする…
ーーーーーーーーー
次回あたり捏造入りそうです。
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いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
琴 - とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時